欠部
0畫
ケン [豔]
俗に缺の略字として用ふるは誤
○あくび、氣が倦みし時に自然に出る大いき。あくびする「─伸」○不足する、かける「─缺」「虧─」○かり、おひめ(負債)怠納(納稅をおこたる)「逋─」蘇洵、論積欠狀「自小民已上、大率皆有積─」
同訓異義
カク 欠·缺·闕·虧·玷の別は缺(缶部四畫)の條を見よ。
あくび。通俗文「張口運氣、謂──」
文章中の不足せる字。老學菴筆記「晏尙書景初作一墓誌、以示朱希眞、希眞曰、甚妙、但似欠四字、景初苦問之、希眞指有文集十卷字下、曰、此處欠、又問、欠何字曰、當增不行于世四字、景初遂增藏于家三字」
外出を忌むといふ日。=坎日。
あくびと、のびと。志倦めば欠 アクビ し、體倦めば伸 ノビ す。曲禮「侍坐君子、君子──、撰杖屨」=欠申。
つもれる年貢 ネング の不足。=積欠。
2畫
①シ [寘]
②シ [支]
通音ジ
①つぎ、第二番目、又つぎの番、又一段劣りし等級「─席」左、襄二四「太上有立德、其─有立功、其─有立言」○つぐもの。○つぐ、つづく。○ついで「─序」ついづ、順序をつける「─第」○たび(度)度數·囘數をあらはす語「第三─內閣」○ならび、ならぶ。○とどまる(止)○とどむ。○いたる(至)たっす、とどく。○とまる、やどる(宿)軍隊の宿營にいふ。書、泰誓「王─于河朔」○やどや、はたごや「旅─」○ばしょ、ところ(所·處·位置)○星のやどり(星座)○もや(倚廬)○しゅくば、ものみ。○うち、なか(中)「胸─」○あひだ(閒)○造─は急遽 アワテル の貌。=草次·倉卒。
②─且 シシヨ は進み難き貌。=趑趄。
同訓異義
ツグ 次·續·繼·嗣·紹·纘·接·襲·尋·亞·賡の別は續(糸部十五畫)の條を見よ。
他人の詩と同じ韻字を用ひて詩を作る義。劉貢父詩話「唐人賡和詩、有──、依其韻用韻、有依韻、同在一韻中、有用韻用彼之韻、不必次之」
つぎのをり、つぎの時期(次囘)
國 副貳 ソヘ の官、各省の長官卽ち大臣の副 ソヘ = 俗 次長。
○刑罰を重くする義。次は至。史、酷吏傳「內深──」注「其用罪深刻至骨也」○轉じて人を恨むことの甚だしき義とす。
宮中の宿衞者の退息 ヤスム する所。周禮、天官「以時比宮中之官府、──之衆寡」
前 スス まんと欲して前まざる貌。易、夬卦「其行──」=趑趄·?跙。
ついで。淮南子「處于堂上之陰、而知日月之──」=順序。
ついで、じゅんじょ。後漢書、第五倫傳「以──爲氏」=次序。
長男につぐ弟。=二郞·次郞。
うはなり、後妻。類書纂要「──、再聚之妻」
そへ。宋書、明帝紀「副御──」
3畫
イ [紙]
しはぶき(欬)
4畫
①キ [未]
②キツ [物]
①こひねがふ。=覬。○むせぶ。
②どもる。どもり。=吃。○あたふ(予)
キン コン [文]
忻·訢に通ず
○よろこぶ、笑ひ喜ぶ「─喜」「─悅」「懽─」○よろこぶ貌「──」「─然」
同訓異義
ヨロコブ 欣·喜·悅·說·忻·懽·怡·懌·愉等の別は喜(口部九畫)の條を見よ。
よろこぶ。劉基、甘露頌序「於是羣臣莫不──」=欣悅·欣說·欣豫。
次條に同じ。
欣懌に同じ。禮記「慶賜遂行、無不──」=喜悅。
喜ぶと、きらふと。謝靈運、曇隆法師誄「──迭來、終歸憂苦」陸游詩「──兩俱非」=好惡。
よろこびよみす。陸雲詩「亦旣至止、上下──」
よろこび感動する。よろこばす。韓愈文「──之誠、實倍常品」
よろこびて仰ぎ望む。呂溫文「拳拳寸誠、夙夜──」=欣喜仰望。
よろこぶ。國語「事神保民、莫不──」=欣懌·歡喜·喜說·欣歡。
○よろこぶ貌。詩、大雅「旨酒──」=欣然。○草木のいきいきしたる貌。歸去來辭「木──以向榮」
欣然に同じ。孟、梁惠王「───有喜色」
よろこぶと、おそれると。洞冥記「──交心、無以自厝」厝は措。=欣悚。
よろこびもてあそぶ。南史、明僧紹傳「──水石、竟不一入州城」
よろこびおもふ。晉書、阮种傳「──聖德、而幸望休風」
よろこびほめる。齊書、扶南國傳「雖殊俗異化、遙深──」=欣歎。
よろこびほめる。陶潛、移居詩「奇文共──、疑義相與析」=欣歎·欣喜賞玩·欣玩。
よろこぶと、おそれると。韓愈文「──兼至」=欣懼。
よろこび見る、矚はみつめる。王融詩「慙顏變──」
よろこぶと、かなしむと。胡長孺詩「人閒萬得喪、──隨所制」=悲喜。
よろこぶ貌。史、周紀「姜嫄見巨人跡、心──說欲踐之」=欣欣。
よろこびみる。江總文「自識終期、──瑞應」=欣睹。
よろこびてあしらふ。張說詩「望塵遠見迎、拂館其──」
よろこびて君としていただく。國語「──武王」
よろこびほめる、歎は歎賞。吳志「遐邇──」=欣賞。
よろこびて心がのびのびする。北史、李元護傳「饗賜村老、莫不──」
次條に同じ。隋煬帝詩「──明堂亮、喜見泰階平「
よろこびみる。淨住子「五色是人所──、而棄之不顧、八音是人所競聞、而絕之不聽」=欣睹·欣瞻。
よろこび從ふ。後漢書、竇融傳「──高義願從役於將軍」=悅服。
よろこびしたふ。應璩文「海內企踵、──捉髮之德」=悅慕·欣仰。
よろこびをどる。遜逖文「無任──之至」=欣喜雀躍·喜躍。
よろこぶ。李華、無疆頌「父堯子舜歸于國都、無不──」=歡愉·怡愉·欣懌·欣說。
5畫
①ク [虞]
②ク [遇]
①ふく(吹)○わらふ(笑)○あくびす(欠)
②よろこぶ(悅)○あたたむ(溫)=呴·喣。
わらひよろこぶ。嵆康、琴賦「其康樂有聞之、則──歡釋」
6畫
①カイ·ガイ キ [隊]
②アイ [卦]
①せき、しはぶき「─嗽」=咳。○せきの出る病。○せきばらひ、こわづくろひ。○謦─ ケイガイ は言笑の義。
②おくび。=噫。
○せきあげる。晉書「當暑煩悶·加以──、或若溫瘧、或類傷寒」○のぼせてせきの出る病。傷寒論「──上氣也」
せきのでるやまひ。禮、月令、注「因風致──也」
せき、しはぶき。魏志、華陀傳「便苦──、欲臥不安」
○せきやつばが皆美玉となる、勢力の盛んなるに喩ふ。欬·咳同じ。趙壹、疾邪賦「勢家多所宜、咳唾自成珠」○詩文に巧みなるを稱する語。晉書「江淹謂郭鞏曰、咳唾成珠玉、吐氣作虹霓」李白詩「咳唾落九天、隨風生珠玉」
カフ [合]
○すする(歠)○あふ、あはす(合·翕)○をさめうける(斂受)○─納は容納 イレル の義。
7畫
①アイ [灰]
②アイ [賄]
③カイ [卦]
①しかり(然)又、然らずとする、事の然らざる者を見てにはかに聲を出すをいふ。○轉じてあ、ああ、歎く聲。=唉。○なげく(歎)
②─乃はふなうた。漁夫のうたふ歌。
③いかる(怒)又、其の聲。
ふなうた。康熙字典「──湖中節歌聲、唐元結、有──曲」柳宗元詩「──一聲山水綠」一解に、船を行 ャ る櫓の聲。
キ [微]
○むせぶ、むせび泣く。○すする、すすりなく、泣きたる餘聲「歔─」「涕─」○なげく、かなしむ(悲)○おそれる貌。
すすりなきする。
すすりなき。韓詩外傳「孟嘗──就之」=歔欷。
なげく、嗟歎する聲。張敏賦「仰長歎以──」
款(欠部八畫)の俗字。
ヨク [沃]
○ほっす。○ねがふ(願)のぞむ(望)「願─」「─望」○貪りをしむ。又、其の心「貪─」「利─」論、憲問「克伐怨─不行焉、可以爲仁矣」願ひ求める。○をしむ、あいす、めづ(愛)又、其の心「情─」「淫─」「食─」「寡─」=慾。○七情の一。禮、禮運「何謂人情、喜·怒·哀·懼·愛·惡·─」○しとやか、すなほ、婉順なる貌。○このむ(好)○將に然らんとするの辭「天─明」「天─雨」
佛 三有の一、欲界をいふ。釋氏要覽「婆娑論云、一──、二色有、三無色有」
佛 財·色·食·名·睡等の欲を以て充たされたる世界。大藏法數「欲有四種、一者情欲、二者色欲、三者食欲、四者婬欲、下極阿鼻地獄、上至第六他化天、男女相參多諸染欲、故名──」
佛 飮食·睡眠·婬の三欲。俱舍論「欲界衆生具三事、故名欲界」
情欲の人を陷るに喻ふ。溫子昇文「漂淪──」梁武帝文「度羣迷于──」
ねがひもとめる、ほしがる。=欲望·希求。
欲望の熱情を火に譬へていふ。
佛 財·色·食·名·睡の五欲は人をなやますこと、針の膚を刺すが如し、故にいふ。无量壽經「拔諸──、以安羣生」
欲しねがふこころ。=慾。
のぞみ願ふこころ。=欲求。
私欲を抑へ制すべきをいふ。從は縱。曲禮「敖不可長、────」敖は傲。
利益を得たしとおもふ。管子「凡人者莫不──而惡害」
8畫
イ [支]
猗に通ず、俗に攲ヨルと通用するは非
─歟 イヨ は歎美の辭、ああ。=猗與。
カン [感]
○あきたらざる貌(不滿足)○あな(坑)左、襄十六「─用牲」盟約の時の犧牲を穴に埋める。=坎。○愁ふる貌。
志を得ざるうらみ。楚辭「志──而不憺」
心に滿足せざる貌。孟、盡心「如其自視──」
キ [支]
○あざむく。○うそ、いつはり(詐)「詐─」○自ら其の心を昧ます、惡事をして恥と思はぬ。大學「毋自─也」○あなどる(謾)○しのぐ(陵)
同訓異義
アザムク 欺·瞞·詒·紿·誑○欺はあなどりて、だます義。大學「誠レ意者、毋二自欺一也」○瞞はばっとしたる事をいひて、だます義、謾と同じ。○詒·紿は二字同じ、だます義。史記「田父詒曰、左、乃陷二大澤中一」○誑はたぶらかすとも訓む、だましてまよはす義。
だます、あざむきたぶらかす。韓愈詩「姦猜畏彈射、斥逐恣──」
あざむきたぶらかす。沈遘詩「甘言事──」
あざむく。魏志、倉慈傳「──侮易、多不得分明」=詐欺。
あざむき危くす。王筠詩「推心屛──」
あざむく、詒も欺。潛夫論「皆起民不誠信、而數相──也」
あざむく。後漢書、南匈奴傳「外示富强、以相──」
あざむきへつらふ。後漢書、吳良傳「佞邪之人、──無狀」
あざむきおかす。宋史、寧宗紀「主帥核實軍籍、──以贜論」
○あざむきそむく。漢書、韓延壽傳「或──之者」○しのぎだます、欺は陵。李翊文「見陵於人爲──」
あざむきしふ。荀子「今與不善人處、則所聞者──詐僞也」=誣欺。
あざむきかくす。漢書、鼂錯傳「人主知所以聽言受事、則不──」
あざむきかたる。
あざむきしひる。漢書、郊祀志「懷詐僞、以──世主」=欺誣。
あざむきあなどる。申鑒「事枉而難實者、──必衆、奸僞必作、爭訟必繁」
あざむきあなどる。漢書、宣帝紀「上計薄、具文而已、務爲──以避其課、三公不以爲意、朕將何任」=謾欺。
あざむきもてあそぶ。
あざむきまどはす。五代史、吳越世家論「豈其──愚衆、有以用之歟」
①キン·コン [侵]
②キン [沁]
①つつしむ、うやまふ(敬)おそれうやまふ。書、舜典「─哉─哉」○轉じてしたふ(慕)うらやむ(羨)○御と同じく、天子に關する物事に冠し用ふる字「─定」「─差」○なげく、ああ、あ。○──は鐘の聲の節ある貌。又、思ひ望む義。又、憂ひて忘れざる貌。
②おさへる(按)
人をうやまひて自らへりくだる。晉書、樂廣傳「裴楷嘗引廣共談、自夕申旦、雅相──、歎曰、我不如也」
うらやみあふぐ。
○鐘の聲の節ある形容。詩、小雅「鼔鐘──」○思ひ望む貌。一解に憂ひて忘れざる貌。詩、秦風「未見君子、憂心──」
天子の御つかひ。正字通「御音曰欽敕、御使曰欽命、俗曰──、皆取敬意」
つつしみてはかる。顏延之文「敬詢故老、──聖君」
うやまひたふとぶ。南史、阮孝緒傳「爲名流所──如此」=欽崇。
つつしみ順ふ。書、堯典「──昊天」=恭順。
うやまひたふとぶ。書經「──天道、永保天命」
事をつつしみ人をあはれむ。劉敞文「奉──之寄」
つつしみうらやむ。魏書、楊播傳「時人莫不──焉」=歆羨。
天子のみことのり。正字通「今御音曰──」
敕命にてさだめる「──四經」=御定。
五代の時に出來しこよみ。五代史、王朴傳「步日月五星爲───」
つつしみおもふ。書經「──以忱」=恭惟。
みさご。=鶚·雎鳩。
つつしみて服從す。=敬服。
其の人となりをうやまひしたふ。=仰慕。
ほめあぢはふ。魏書、趙柔傳「爲當時儁僧所──焉」
天子の御つかひ。正字通「御音曰欽敕、御使曰──」
堯の德をほめたたへし語、欽は身をつ?しむ、明は道理に明か、文は文章が外にかがやく、思はかんがへがふかい。書、堯典「────安安」
クツ [物]
又、歘に作る
○たちまち、にはかに(忽)「─忽」○おこる、風が吹き起る。○──はうごく(動)○かすか(幽)○くらし、ほのか。○─吸 クツキフ は疾き貌。江淹詩「──鵾鷄鳴」○奄─ エンクツ は去來の定まらざる貌。左思、吳都賦「慌罔奄─」
同訓異義
タチマチ 欻·忽·乍·倏の别は忽(心部四畫)の條を見よ。
うごく貌〔元包經〕
たちまち、にはかに。東觀餘論「飛刃──若神、而器不離身」
クヮン [旱]
欵は俗字
○まこと、まごころ(忠誠)「悃─」「忠─」○よろこぶ(歡)たのしむ(樂)○よしみ「通─」「交─」○いつくしむ(愛)○いたる(至)西京賦「繞黃山而─牛首」○とどまる(留)○こまやか(委曲)○ひとつがき、約束又は規則書などの箇條書「約─」「借─」○むなし、うつろ(空)=窾。○凹入の文字。○きざむ(刻)金石に文字を刻みしるす、凹入の文字にて記す「─識」「落─」○ゆるし(緩)ゆるやか。○たたく(叩)門をたたき通ぜんことを求める「─門」「─關」
他國によしみを通ずる、敵に內通する。魏收、移梁文「有苗──、未勞征伐」=通款。
納款に同じ。北史、盧柔傳「擧三荊之地、──梁國」
まごころをうちあける。晉書、姚興載記「主辱臣憂、故重繭──、惟陛下亮之」
人にまごころをよせる。陸機賦「指南雲以──、望歸風而効誠」
大別と中别と細別と。
うちとけてなれしたしむ。南史、袁顗傳「──過常」
○うちとけてねんごろなる心。後漢書、光武紀「文叔少時謹言、與人不──」○いりくみし委曲の事がら。謝靈運詩「辛勤風波事、──洲渚言」
誠實のこころ。南史、宋武帝紀「忠貞──、待物以公」
○まこと(忠實)なる貌。屈原、卜居「寧悃悃──朴以忠乎」○ゆるやかなる貌。牡甫詩「點水蜻蜓──飛」=緩緩·徐徐。
己のまごころをいふ謙辭。漢書、司馬遷傳「欲效其────」
款門に同じ。史、商君傳「由余閒之、──請見」
ねなしごと、そらごと。漢書、司馬遷傳「──不聽、姦乃不生」=空言。
うちとけて面接して語る。蘇頌文「首與余──」
款話に同じ。
塞門 トリテノモン をたたく、敵の來り降るにいふ。漢書、宣帝紀「百蠻鄕風、──來享」
鐘鼎の銘、凹字に刻む(陰文)を款、凸字に刻む(陽文)を識といふ。史、封禪書「無──」
落款 ラケクワン をする。
まごころ。=忠實·赤誠。
したしみてうちとける。宋史、咎居潤傳「初居潤與太祖同事世宗、情好──」
よろこびもてなす。宋史、何承矩傳「有告機事者、屛左右與之──、無所猜忌」=款待。
うちとけて人に接する貌。宋書、庾炳之傳「炳之先與劉德願殊惡、德願自持琵琶甚精麗、遺之便得──」
ま心よりいたむ。魏志、注「王雄言辭激揚、情趣──」=懇惻。
あつくもてなす。=款接·優遇·優待。
足おそき馬。後漢書、馬援傳「乘下澤車、御──馬」
ふき、草の一、葉大きく葉柄長大なり、食用とす、款はよろこぶ、冬を歡びて花さく義。一解、款は叩、凍冰を叩きて生ずる義。董仲舒文「──花於嚴寒」=款東·款凍。
前條に同じ。急就篇、注「──卽款冬也」
款冬に同じ。
とびらをたたく、人を訪ふ義。陸游詩「逢著園林卽──」=款門。
まごころより從ふ。北史、魏紀論「罪人聞之、咸自──」=心服·悅服·欣服·款附。
門をたたく。人を訪問する義。晏子、雜篇「前驅──」呂覽「──而謁」=叩門·叩關。
うちとけて語る。癸辛雜識「一日内宿、召對天顏、甚喜、曰、欲與卿──」=款語。
9畫
キン [侵]
○うく(受)祭事が神の意にかなひて、神が供物をうけたまふ。○うごく(動)詩、大雅「履帝武敏─」○うらやむ(欣羨)○よろこびしたがふ(欣服)周語「民─而德之」○むさぼる(貪)楚語「楚必─之」
うらやむ。唐書、朱克融傳「冀厚與祿位、使北方──」=歆羨。
神に物をすすめまつる。崔駰、北巡頌「禋潔享祈、──百神」
情を動かしてうらやむ。詩、大雅「無然畔援、無然──」
神が祭の供物を受納せず。左傳「鬼神非其族類──其祀」
ケツ [月]
○やむ。左、襄二九「難未─也」とどむ、とどまる、いこふ、やすむ(息)「休─」「憩─」○つく、つくす(竭)「耗─」「消─」○─欻 ケツクツ は幽邃 カスカニフカシ なる貌。王延壽、魯靈光殿賦「─欻幽靄」
同訓異義
ヤム 歇·已·息·輟·止·罷·弭·寢·休の別は已(己部)の條を見よ。
後尾の語を略していはざる一種の隱語「友于兄弟」を友于といふの類。唐書、鄭綮傳「綮本善詩、其語多俳諧、世共號鄭五──體」
やすむ。白居易詩「農牛冬──」=休息·休憩·憩歇。
やすみの札。鷄肋集「掛───于門首」
サフ セフ [洽]
又、啑·唼に作る
すする(歠)吸ひ飮む。一解に盟約のしるしに犧牲の血を口の旁に塗る。
盟をする時、ちをすする。一說に血を以てロの旁に塗る。史、平原君傳「王當──而定從」=唼血。
ユ [虞]
うた(歌)庾信、江南賦「吳─越吟」
10畫
アゥ [陽]
しゃくりなき、むせびなき。
むせびなきす。淮南、覽冥「雍門子撫心發聲、孟嘗君爲之增欷──」=嗚唈。
カ [歌]
又、謌に作る
○うたふ(詠)曲節 フシマハシ の音樂に合するを─といひ、徒歌 スウタヒ を謠といふ。○うた「詩─」「凱─」「漁─」○韻文(詩)の一種「大風─」「天馬─」○ 國 うた、やまとうた「和─」「國─」
同訓異義
ウタフ 歌·謠·謳○歌は聲を長く引き、ふしをつけてうたふ義、歌謠と對言すれば、樂器に合するを歌といひ、徒歌を謠といふ、されども、必ずしも之に拘せず。○謠はわけなくうたふ、俗歌なり、すうた。○謳は同音にうたふなり、謳歌と熟す、歌は總名にして、謳は歌の别調なり、ちょつとしたる短きひとふしの歌をいふ。
うたふ。又うた、樂器に合せてうたふを歌、すうたひを謠といふ。
歌妓に同じ。沈立詩「翻曲敎──」=歌姬。
さかもりに歌ひて酒を侑 スス める。又其のむしろ。徐陵詩「舞席秋來卷、──無數塵」
うたをうたふ。又うた、嘔は謳。漢書、朱買臣傳「毋──道中」=歌謳。
前條に同じ。
國 うたのしたがき。=詠草。
國 歌道の學問、和歌の學。
うたひめ。孟浩然詩「當杯已入手、──莫停聲」=聲妓。
うたひめ。唐書、河閒王孝恭傳「孝恭重遊宴、──舞女百有餘人」=歌妓。
うたひたはむる。魏志、高句麗傳「國中邑落、暮夜男女羣聚、相就──」=唱歌遊戲。
うたのふし、歌謠の音譜。宋史「高宗命學士沈虛中作──、以薦于太廟圜丘明堂」
國 和歌を作るよりあひ。
大聲にて歌をうたふ。史、曹參世家「──與相應和」=放歌。
歌童に同じ。庚信詩「月扇掩──」
國 和歌をあつめたる書物。萬葉集·古今和歌集などの類。
國 和歌を作る人、うたよみ。
うた、又、うたふ。鮑照詩「──靑齊女、彈箏燕逍人」=謳唱·唱歌。
國 和歌のことを記せし書物。
いさををほめたたへたる歌。史、樂書「寬而靜、柔而正者、宜──」=咏頌。
歌をうたひ笛を吹く。鮑照、蕪城賦「廛閈撲地、──沸天」
歌をうたひ笛をふくなどしてさかんにあそぶ所、歌舞音曲のやかましき巷。陸游詩「憶在錦城───、七年夜雨不曾知」
國 歌道のひじり、和歌のすぐれたる達人。
歌ひ笑ふ。晉書、董景道傳「衣木葉、食樹果、彈琴──以自娛」
聲をながくしてうたふ。蘇軾詩「半日偸閑──裏、百年暗盡往來中」
國 和歌の名人「六──」
古、美人が扇にて面を掩ひて歌ひしをいふ。張正見詩「──掩團紗」
國 うたのみち、和歌に關する學問。=歌學。
うたひほめる。蜀志、譙周傳「故北州──、聲布四遠」
○うたひめ。孟郊詩「生恥──嬌」=歌妓。○みみずの異名。古今註「蚯蚓、江東謂之──」
歌をうたふわらべ。韓愈詩「春風紅樹驚眠處、似妬──作艷聲」
唱歌になれたるめしつかひ。晉書「──舞女、選極一時」
船うたを歌ひてかいをこぐ。張說詩「綠渚轉──」
うたの拍子をとるに用ふるいた、紫檀又は黑檀にてつくる、故に檀板ともいふ。趙翼詩「慚愧旗亭──好」
○うたひまふ。史、樂書「──宗廟」○うたと、まひと。
○歌舞をする藝人。唐書、宗室傳「───百餘」○ 國 カブキ 出雲の阿國 オクニ が慶長中にはじめし舞曲。
全盛榮華の樂を極めし場所。王建詩「寂寞空餘───、玉簫聲絕鳳歸天」
歌をうたひ手をうちてよろこぶ。齊書、張敬兒傳「普天率土、誰不──」
うた。舊唐書、吳筠傳「所著──傳于京師」同、李賀傳「手筆敏捷、尤長于──」
うたの法式。葛立方詩「小叢低處傳──」
うたをうたふたかどの。又、げいしゃ屋。王惲詩「──暖響春風細」=妓樓。
國 うたのしたがきなどをいれるふくろ。
國 和歌の沈詞としてよみこむによろしき名所の名。
ケゥ コク [萧]
通じて熇に作る
○──は氣の上 ノボ り岀づる貌。又、氣の盛んなる貌。○熱き氣「炎─」
氣の盛んなる貌。漢書、敍傳「曲陽──、亦朱其堂」
むしあつき氣。漢書、揚雄傳「浡滃雲、而散──」
ケン カン·ケン [琰]
嗛·慊に通ず
○あきたらず(食不滿)不滿足に思ふ。○穀物がみのらず、ききん、凶年「饑─」○すくなし(少)ふそくする。○かく。○うらむ(恨)「抱─」
榖物のみのらざる年。宋史、黃廉傳「使民遇豐年一而思──也」=惡歲·凶年。
あきたらざる貌。
穀物みのらずしてくるしみつかれる。宋書、明帝詔「年久不登、公私──」
11畫
①オウ [有]
②オウ [尤]
①はく(吐)あげる、へどつく、もどす。=嘔。○吐く聲。○うつ、杖にて打つ(捶擊)毆に通ず。
②──はこゑ(聲)○うたふ「─歌」=謳。○くびきりがたな、人を刑するに用ふる刀。○─冶子は古の善く劍を鑄る者。越絕書「吳有干將、越有─冶」=區冶。○五大洲の一、歐羅巴 ヨーロツパ の略「─米」「─亞」○西洋「─風」「─文」
歐洲と亞細亞洲 アジアシウ と。西歐と東亞と。=亞歐。
鳥のこゑ。魏繆襲尤射「雞鳴──、明燈晳晳」
歐陽修の輩行は第九に當る、故にいふ。劉克莊詩「──平生許可難」
歐吐に同じ。急就篇、註「──、吐而不下食也」
歐陽詢と、虞世南と、竝に有名の書家。集古錄「隋龍藏寺碑、不著書人名氏、字畫遒勁、有──之體」
○歐羅巴 ヨーロツパ 諸國の風俗習慣思想に感化せられて其の風になる。○歐洲の文化。
歐羅巴洲 ヨーロツパシウ =西歐。
腹中の物をはき出すと、はらくだりと、上は吐き下は瀉 クダ す。漢書、嚴助傳「──霍亂之病、相隨屬也」杜甫詩「──臥數日」
たたく。
罪人を刑するに用ふる刀。後漢書、虞詡傳「寧伏──以示遠近」
歐陽詢と褚遂良と、竝に書の名家。梅堯臣詩「──遺墨非因模」
はく。北史、李謐子士謙傳「事母以孝聞、母曾──、疑中毒、因跪嘗之」=歐泄。
よこもじ、西洋文字。
歐洲と亞米利加洲 アメリカシウ と「──の物質的文明」
字は永叔、晚に六一居士と號す、宋の廬陵の人、文章を善くし、一代の泰斗たり、其の貢擧を知するや、痛く時文を抑ふ、宋の文章炳然として古に復す、著す所、新唐書·五代史あり、神宗の熙寧五年卒す、文忠と諡す。
字は信本、唐の臨湘の人、博く經史に通ず、王羲之の書を學び、遒勁は之に過ぐ、貞觀の初、太子率更令·弘文館學士に至る、陳叔達等と藝文類聚を撰す、貞觀十九年卒す、年八十五。
古の名高き刀かぢ、字解參看。吳越春秋「干將吳人也、與───同師、俱能爲劍」
①タン [翰]
②タン [寒]
嘆に通ず
①なげく、うめく、ためいきをつく(吟息)「長─」「─息」曲禮「當食不─」○いきどほる(慷慨)憤慨する。○いたむ、かなしむ(哀戚)○感心してほめる(稱美)「感─」「─美」「─賞」禮、郊特牲「孔子屢─之」
②たすけ和する(讚和)歌ふ調子をたすける爲めに末尾に聲を曳きて唱へる。禮、樂記「壹倡而三─」
感心してすぐれて他と異りと思ふ。北史、齊武帝紀「帝年八歲、冠服端嚴、神情閑遠、華戎──」
心に感じてよみす。歐陽修文「益彰材敏、尤用──」
なげきいきどほる。史、屈原傳「永──兮」=歎嗟·慨歎。
なげきて心をうごかす。王令詩「置棄不復收、──退自旋」=感歎。
なげく。王令詩「出門千里到何時、母送拊背父──」
なげきねがふ「──書」
なげきうらむ。杜甫詩「勸君休──、未必不爲福」
なげく。何遜詩「撫絃乏歡娛、臨觴獨──」=嗟歎·歎慨。
なげきいたむ。溫庭筠詩「憶昔幾遊集、今來倍──」=歎悼。
ためいきをつきてほめる。元史、馬祖常傳「祖常應制賦詩、尤被──」=歎譽·感賞。
感心してほめる。=歎賞·歎譽。
ためいき。又、なげくこゑ。
晉の陸機の作、歲月の匆匆として過ぎ去り、人生の老い易く、忽ちに死亡するを歎ず。文選に載す。
心に感じうらやむ。文同文「使人──不能已」
○なげきてためいきをつく。潘岳、寡婦賦「歸空館而自憐兮、撫衾裯而──」○甚だしく感心する。晉書、恒石虔傳「三軍──、威震敵人」
なげきいたむ。蔡邕、碑文「遐邇──、痛心失措」=歎傷·痛悼。
なげきてなく。九歎「望高丘而──兮」
深くほめる。=稱美·歎賞。
心に感じてしたがふ。世說「──以爲不能加」=感服·歎服。
前條に同じ。楊載詩「伊余走海內、一見輒──」
なげきいきどほる。宋書、拓跋氏傳「莫不──」王令詩「屈降心已甘、──志亦頗」
心に感じてほめる。宋史、孫永傳「賈黯薦爲御史、以母老不就、韓琦讀其詩──之」
なげく。遼史、耶律石柳傳「聞者莫不──」=嗟惋·悵惋。
12畫
①キフ [緝]
②セフ [葉]
①すふ、をさむ、氣を體內に吸ひこむ(斂氣)○あふ、あはす。あつをる、ひとつになる。=翕。○そびやかす。=脅。○鼻を縮める。
②縣の名、安徽省徽州府に屬す。
かたをそびやかす。後漢書、張衡傳「干進苟容、我不忍以──」
一っになる、一致する貌。漢書、匡衡傳「──歸仁」同、韓延壽傳「郡中──」=翕然。
安徽省婺源の歙溪より產岀するすずり、南唐の時、すでに世に聞ゆ、名を得ることは端溪よりも古し、宋代已に佳石なく、今は多く他處の岩石を以て僞りて之に充つ「──說」一卷は洪适の刻せし硯譜三種の二。
キョ [魚]
○なく、なげく、むせびなく、すすりなき(欷)泣きて鼻から氣を出す。○おそれる(懼)
○すすりなく、むせびなく。陳琳詩「惆悵忘旋返、──涕沾襟」東方朔、七諫「泣──而霑矜」=欷歔。○かなしみ懼れる貌。離騷「曾──余鬱邑兮」
すすりなく。むせびなき。江淹詩「一聞淸琴奏、──方留連」
欻(欠部八畫)の本字、其の條參看。
風雲などの吹き過ぐる貌。謝朓、高松賦「卷風颸之──、積霰雪之嚴霏」蘇軾詩「道逢南山雲、──如電過」
たちまち、にはかに。=欻忽·倏忽。
たちまちにいたる。杜甫賦「──于長樂之舍、嵬入乎崑崙之丘」
嘯(ロ部十二畫)に同じ。
○ふく(吹)○うそぶく、うめく(吟)
13畫
カン [勘]
覃斂とは別
○おもふ、ねがふ、欲する。○あたふ(予)
①ショク [沃]
②サン [感]
①氣を盛んにして怒る。○人名。顏─ ガンシヨク は戰國の人。
②昌─は菖蒲 シヤウブ の葅 ツケモノ
14畫
ヨ [魚]
通じて與·欤に作る
○氣が緩 ユル くして安し。○轉じて語尾に置きて、疑問·推測·不定などの意を表はす助字。か、や「猗─」「歸─」
同訓異義
カ 歟·乎·邪·耶·與の別は乎(ノ部四畫)の條を見よ。
15畫
セツ [屑]
○すする、のむ「流─」「餔─」屈原、漁父辭「─其醨」○のみもの、飮料「熱─」
18畫
クヮン [寒]
又、懽·驩に作る
○よろこび、たのしみ「─喜」「─樂」○よろこび、たのしむ(喜樂)
同訓異義
ヨロコブ 歡·喜·悅·欣·懌·怡·愉·賀等の别は喜(口部九畫)の條を見よ。
よろこびいつくしむ。禮記「欣喜──、樂之官也」
よろこびてあそぶ。白居易詩「去歲──何處去、曲江西岸杏園東」
よろこびと、さかえと。韋應物詩「賢愚共──」=歡樂榮華。
よろこびのゑくぼ。傅休奕詩「巧笑露──」張華詩「巧笑媚──、聯娟眸與眉」
喜ばしき酒もり。晉書、王羲之傳「欲與親知時共──」
よろこびの心をたすける。唐書、三宗諸子傳「賜金帛──、世謂天子友悌、古無有者」
むつまじきめぐみ。曹植文「敍骨肉之──、全怡怡之篤義」
よろこびてよぶ。韓愈、元和聖德詩「踴躍──、失喜噎歐」=歡呼。
うれしきいとま。陸倕詩「追惟疇昔時、朝府多──」
よろこびやはらぐ。顏氏家訓「竟日──、詞人滿席」=歡和。
よろこびおどろく。唐書、吳融傳「左右──」
よろこびて、やすんじたのしむ。東京賦「君臣──、具醉熏熏」曹植詩「陛下臨軒笑、左右咸──」
○よき賓客 マラウド 易林「喜樂踴躍、來迎──」=徍客·嘉賓。○萱草の異名。三柳軒雜識「萱草花爲──」
よろこびてなれしたしむ。步非烟傳「永奉──」
よろこびて心をうごかす。涼武昭王文「──循環而相求」
よろこぶ。戰國策「武安君曰、秦克趙軍、秦人──」=欣喜·歡愉。
佛 もと惡神なりしが、佛の敎をうけて善神となり、人に幸福平和を與へるといふ神。金銀にて男女淫褻の狀を鑄るもの。=歡喜佛·大聖天。
よろこび戲れる。韓愈詩「儻不忍辛勤、何由恣──」
たのしきつどひ。杜甫詩「人生──豈有極」白居易詩「黃雞與白酒、──不隔旬」
よろこびむかへる。陶潛、歸去來辭「僮僕──、稚子候門」
よろこびうやまふ。傅咸文「竭──于膝下」
心によろこび滿足する、愜は心にかなふ。蘇頲詩──更傷此、春殷殊念玆」=歡適。
よろこびてかへりみる。楓窗小牘「九重──、六宮遜處」=歡愛。
よろこびて聲をあげる。元稹文「萬姓──、四方來賀」=歡呀。
よろこびたのしむ。白居易詩「只添新悵望、豈復舊──」蘇軾詩「──在今夕」=歡樂。
たのしくはなしあふ。=款語。
よろこびいつくしむ。又、よき緣組。曹植賦「悲良媒之不顧、懼──之不成」
よろこぶこころ。孝經「得百姓之──、以事其先君」
よろこぶこころ。神女賦「──未接、將辭而去」
よろこびの心と、おそれる心と。李嶠文「銘厚渥而──」
よろこびゑふ。列仙傳「劉商東游廣陵、逢一道士賣藥、挈上酒樓、劇談──」
よろこびわらふ。魏志、武帝紀「拊手──」=喜笑。
よろこびと、かなしみと。周興嗣詩「──亦殊音」=悲喜。
よろこびたのしむ。何遜詩「道術旣爲務、──苦未并」
よろこびもてなす。張祐詩「笑歌情不盡、──禮無違」=欣待。
よろこびやすらか。宋書「朝野──、具瞻允康」李羣玉文「運屬昇平、率士──」
よろこびて心にかなふ。白居易詩「先務身安閑、次要心──」=歡愜。
天に歡び地に喜ぶ、よろこびの十分に滿つる義。
よろこびてをどりあがる。玉海「諸軍──、觀者山峙」=歡躍。
酒の異名。易林「酒爲──、除憂來樂」
よろこびしたがふ。後漢書、羊續傳「百姓──」=悅服。
よろこびしたふ。傅休奕詩「羣下仰淸風、海內同──」=悅慕。
よろこびておどる。喜びの甚だしき義。易林「舞蹈──」=歡騰·歡喜抃躍。
よろこぶ。よろこび。韓愈文「──之辭難工」=怡愉·欣愉。
よろこびたのしむ。孟、梁惠王「民──之」
たのしみが至り極ると、かなしみの情を生ずる義〔漢武帝、秋風辭〕
よろこびやはらぐ。馮衍文「思厚──之節、樂定金石之固」