目部
0畫
ボク モク [屋]
○め、まなこ、動物の視官「注─」「瞋─」「美─」○みる(見·視)○あきらかにす(明)○あな(空孔)○すぢめ、きめ(脈理)「節─」○めつき、みあはす、めざし。○めをつく、みつめる(注視)○めくばせす、目にて意を通ずる。周語「道路以─」○かなめ「眼─」○となふ(稱)名つける。○こわけ「細─」「項─」論、顏淵「請問其─」○かでぅ「條─」○な(名)なまへ(稱號)「題─」「名─」○試驗の種別「科─」○しな、がら。○しなさだめ(品藻·品題)物事の優劣を品評する。後漢書、許劭傳「曹操微時常求劭爲己─」○頭─は軍の長官、かしら。○さくゎん(屬官)「吏─」○苜に通ず。─宿は苜蓿 ウマコヤシ 國 ○め、秤 ハカリ 又は枡 マス などの分量を示す度。又其のきざみ。○すきま「網の─」「籠の─」
工人が目分量にて計り定める。韓非子「巧匠──中繩」=目巧。
ただいま、現在。近思錄「古人慮遠、──雖似相疎、其實如此、乃能久相親」=目今。
讀書力學するを農夫の田を耕すに喩へていふ。世說「王韶之、家貧而好學、嘗三日絕糧、執卷不輟、家人誚之、困窮如此、何不耕、王徐答曰、我常──耳」
めくばせして人の發言をさしとめる。唐書、關播傳「盧杞論事于帝前、播意不可、欲有所言、杞──輒止」
炬はたいまつ、眼光のきらきらとして人を射るに喩ふ。南史、檀道濟傳「────、脫幘投地曰、乃壤汝萬里長城」
來る人を見つめて迎へる。目送を見よ。
親しく見る。擊は觸。莊、田子方「仲尼曰、若夫人者、──而道存矣」
目にて見る。說苑「耳聞之不如──之」
目にて意を通ずる。唐書、則天皇后傳「道路──」=眼語。
ただいま。=目下。
○みつもり、目分量。○みこみ、豫定のもくろみ。
書物のみだしの順序。
めつかひする、人を見さげて使役する。唐書、王翰傳「家畜聲伎、──頣令、自視王侯、人莫不惡之」
めくばせにてさしづす。漢書、貢禹傳「家富勢足、──氣使」
なみだ。徐積詩「所以不欲讀史書、鼻洟──沾髭鬢」
まばたきす。西京雜記「陸賈曰、──得酒食」
飲食物をかざり、色をつけなどして目の爲めにし、味の如何を問はず。又、時の流行を聞きて衣裳を飾り、耳の爲めにして體に適すると否とを問はず、徒に衣食の外觀を裝ひて日に奢侈に流るるを歎ぜし語。司馬溫公、迂書「嗚呼衣食之奢、日甚於一日、不以耳視而以目食者鮮矣」
めくばせして意を通ずる。屈原、少司命「滿堂兮美人、忽獨與余兮──」
眼のたま。高唐賦「煌煌熒熒、奪人──」
めを張りてにらみ視る形容、眦は眥 マナシリ 史、項羽紀「瞋目視項王、頭髮上指、────」
目と目と見合せて笑ふ。史、平原君傳「十九人相與──之、而未發之」
睫はまつげ、極めて近き所に喩ふ〔後漢書、班固傳〕
めのまへ、まのあたり。列、楊朱「──之事、或存或廢、千不識一」=眼前。
目を離さずして行く人を見おくる。左、桓元「目逆而送之」史、周亞父傳「上──之」
臺灣語にて、烏賊 イカ
國 昔、國守の赴任せざる時、其の代理として任國に赴き事務を執りし役。
眼力のとどかざる義。宋之問詩「──南浦雲、心醉東郊柳」
めにていどむ。史、貨殖傳「今夫趙女鄭姬、設形容(中略)──心招、出不遠千里」
めあて、あて、己のめざす所。
哲學にて萬有は盡く或究竟の目的の爲めに存在するものなりといふ說。
めあて、みこみ。
目の光が淸くして水の如きにいふ。雜事祕辛「──澄鮮」
めじるし、しるし。
めくらになる。老子「五色令人──、五音令人耳聾」
めつき。禮記「──端」
目で視る。南史、劉穆之傳「──詞訟、手答牋書」劉禹錫詩「──千載事、心交上古人」
めのみぇるちから。孟、離婁「聖人旣竭──焉」
目にて禮意を通ずる。漢書、敍傳「上以伯新起、數──之」
○書中の見だし。晉書、曹志傳「有手所作──」=目次。○ 國 進物の品名。
目は能く他物を見るも、自ら其のまつげを見ること能はず、よりて他を知りて自らを知らざるにいふ。史、越世家「今王知晉之失計、而不自知越之過、是──也」
大いに勇氣を奮ふ形容。史、張耳陳餘傳「────、出萬死不顧一生之計、爲天下除殘也」
かなしみてめをいためる。王僧孺文「痛心──、豈伊一事」
光にて目がくらむ。北史、竇泰傳「電光──、駛雨霑灑」
雀が見んことを恐れて己の目を塞ぎて捕へんとするも捕ふる能はず。すべて事を爲すには誠實を以てすべき譬。後漢書、何進傳「陳琳曰、諺有掩目捕雀、微物尙不可欺以得志、況國家大事乎」
めを寄せて見る。蘇軾詩「──紫翠閒、安眠本非睡」
よこめで見る、恐れはばかりて正視せず。戰國秦策「妻──而視」
注視する。左、定十四「師屬之目」
目にて知らせる。周語「道路──」
目をよろこばす。謝靈運賦「看東山而──」=悅目。
國 德川時代の官職の名、旗本の士より選任す、諸事に立ち會ひて、非法を正す職。
目はむく毛の端を見得れども、己のまつげを見るを得ず。人は他人の事は之を見得るも、己の事は知り得ざるに喩ふ。史、越世家「吾不貴其用智之如目見毫末而不見其睫也」
3畫
①カン [旱]
②カン [翰]
①しろめがち、白き部分多き目。
②目を見張る。
目を張る。白虎通、聖人「──陳兵、天下富昌」
ク [虞]
○みはる、みあげる(張目上視)○くろきひとみ。○よろこばし、たのし。○大いなり。○うれふ(憂)詩、小雅「云何其─」○──はあわてて視る貌。又、目をみはる貌。○睢─は小人喜悅の貌。又、質朴の貌。○─眙 クイ は安徽省泗州の地名。
目をはりあげて見る。漢書、王莽傳「──厲色」注「眉上曰衡、──擧眉揚目也」
○あわてて見る貌。莊、寓言「而睢睢──、而誰與居」○目を張る貌。荀、非十二子「──然」
セン [先]
─瞑は遙に視て闇 クラ くして未だ明かならず。=芊眠。
①チョク·ヂキ [職]
②チ [寘]
?·直は俗字
①なほし、まっすぐ。曲の對「曲─」詩、小雅「其─如矢」ただし(正)「剛─」「忠─」○まがらず、すなほ(順)たひらか。○かたむかず、私なし。書、洪範「王道正─」○ただしき心。ただしき行。○なほす、ただす。○あたる、相當する。史、平準書「爲皮幣─四十萬」○はべる(侍)○ただちに、すぐに、卽時に。○とのゐ「當─」「宿─」とのゐする。晉書、羊祜傳「入─殿內」○たつ(殖)○のぶ(伸)のばす、まっすぐにする。孟、滕文公「枉尋而─尺」又、無實の罪をいひひらきする。韓愈、王仲舒墓誌「公獨爲─其冤」○わくいづみ(湧泉)○すすむ(進)○ことさらに(故)史、畱侯世家「─墮其履圯下」○ただ(但)語勢をつよむるに用ふる助字。孟、梁惠王「─不百步耳」
②あたる(値)あたひ、ねだん(物價)「價─」=値。○ちんせん(賃錢)柳宗元、送薛存義序「受若─、怠若事」○ 國 ナホス 修繕 シウゼン する、病を療 イヤ す。
同訓異義
アタル 直·中當·丁·方·抵·亭の別は中(─部三畫)の條を見よ。
正直の者を友とす。論、季氏「──、友諒、友多聞」
文法にて拗音·促音以外の音。
ました。
○ただしくおこなふ。韓詩外傳「君子正言──、指人之過、非毀疵也」○ 國 汽車などが途中にて立ち寄らず、直に目的地に行く。
國 船にて途中寄港せずして、直に目的地に行く。
互に垂直なる二直線のなす角、九十度の角。
推理經驗などによらずして直接に知り得る。=直觀。
直接に支配する「──學校」
憚らずしてあからさまにいさめる。
正直に議論する。韓非子「明主在上、羣臣──于下」=直言。
なほきにすぐるは卻りて道にあらざるをいふ、直躬は人名。論、子路「葉公語孔子曰、吾黨有直躬者、其父攘羊、而子證之、孔子曰、吾黨之直者異於是、父爲子隱、子爲父隱、直在其中矣」
法律にて祖先より子孫相繼ぎて直線なる血族關係。傍系の對。
圓·球·楕圓等の中心を通過し、其の周に終る有限直線。
はばからずして正しく言ふ。又其の言。左傳「伯宗每朝、其妻戒之曰、子好──必及于難」韓愈、爭臣論「朝廷有──骨鯁之臣」
正直の士の世に容れられざるをいふ。後漢書、五行志「順帝時、童謠曰、──────、曲如鈎、反封侯」
當直の日〔國語、注〕
己の情をほしいままにして直に事を行ふ。禮、檀弓「有直情而徑行者、戎狄之道也」
まっすぐのふしと、うつろなるしんと、竹の形容。
直接に國家に納める稅。地租·所得稅などの類。閒接國稅の對。
國 仲買人の手を經ずしてぢかに先方と取引する。
ただちにすすむ。漢書、外戚傳「馮倢伃──、當熊而立」
○まっすぐなるすぢ。○二點閒の最も短き距離に相當する線。
○まっすぐなる路。○ただしきみち。論、衞靈公「斯民也、三代之所以──而行也」
まっすぐなるけむりだし突は煙突。漢書、霍光傳「見其灶、──傍有積薪」
正直·方正·巨大の三っ、地道の純德。よりて君子柔順の德とす。易、坤卦「───、不習无不利」
國 名宛の人がてづから開封せんことを求める爲めに封筒の表面に記す傍付。=親展。
○事實をありの儘にかく。曲筆の對。晉書、慕容盛載記「時無──之史、後儒承其謬談」○筆をまっすぐに持つ「懸腕──」○ 國 ヂキヒツ 其の人がみづから筆を執りて書く。又其の書。=自筆·眞蹟。
正北に同じ。史、封禪書「因其──、立五帝壇」
ほんやくするに原文の文句どほりに譯するをいふ。意譯の對。
まっすぐにたつ。
ただしくまことである、友直を見よ。
京師の直轄を受ける、直接隸屬の義。宋史、趙普傳「令節鎭、所領州郡皆──京師、得自奏事、不屬諸藩」
○ひたすすみに進む。=勇往。○まっすぐにゆく。=直行。
國 直接に主人に仕へるけらい。陪臣 マタゲライ の對。
國 規定の手續を經ずして直接に君主又は長官に訴へ出る。=越訴。
ねだん、物の價値。漢書、食貨志「黃金重一斤、──萬」
正しきものをあげ用ふる。論、爲政「──錯諸枉、則民服」
國 昔の服、其の制ほぼ袍 ハウ と同じく、烏帽子·指貫 サシヌキ と共に著用す。
國 昔、祭事を終りし後に催したる宴會。
バウ ミャウ [庚]
通音マウ
○めしひ、めくら、失明、目にひとみ(眸子)なきもの。又其の人「─人」「羣─」○くらし(暗)「晦─」○とし(疾)はげし、─風は疾き風。○雀─·雞─はとり目。
めくらと、をふしと「──學校」=盲瘖。
めくらと、をふしと。梁書、處士傳「或躶體陽狂、──絕世、棄禮樂」
定石の法に合はざるごのうちかた。洪咨虁詩「掠邊趁手是──」
あふことのきはめて難き喩。法華經「佛難得値、如優曇波羅華、又如一眼之龜値浮木孔」
めくら。論衡「知今不知古、謂之──」=盲人·盲者。
めくら。世說「──騎瞎馬、夜半臨深池」甚だ危險なる喩、瞎は獨眼 カタメ
心に事理を解せざるにいふ。韓愈文「盲於心者皆是」
めくら。淮南、說林「毋貽──鏡、毋予躄者履」贈與するも益なき喩。
たよるところを失ふに喩ふ。陳同甫文「惘然若盲者失杖」
是非善惡の分ちなく、むやみに人に附和して從ふ、妄行に喩ふ。
大腸の一部の小腸につづく所の稱、さきが行き止るが故に盲といふ。
心くらくして忘れる。淮南子「天下時有──自失之患」
秋吹く疾風。禮、月令「仲秋之月(中略)──至」
めくら。李商隱詩「──把大旆、處此京西藩」
めくらと、つんぼと。楞嚴經「──瘖瘂」蘇軾詩「醉夢顚倒如──」
4畫
カン カン [寒]
看は俗字
○のぞむ、みる(視)「囘─」「臥─」「愛─」「熟─」○見まもる「─護」「─守」○あしらふ、待遇。高適詩「不知天下士、猶作布衣─」○訪ひうかがふ(訪候)韓非子「其姊往─之」○人の姓。
同訓異義
ミル 看·見·視·觀·覽·瞻·瞰·覩の別は見(部首七畫)の條を見よ。
みて、見物人、閱覽者。=看官·觀者。
○よくみる貌。孟浩然詩「──似相識、脈脈不得語」○みるみるうちに、漸くに。杜荀鶴詩「──水沒來時路」
花を見る。劉禹錫詩「紫陌紅塵拂面來、無人不道──囘」=觀花。
花見に乘る小さき馬。紺珠集「長安俠客、春日結友賞花、竝乘矮馬、行花下、盃盤從之謂之───」
○みのがす、默許する。○見すごす、目をとほす。
見物する人。水滸傳「──不要心慌」
佛 佛經をよむ。讀經 ドキヤウ
陰曆八月十五夜の月見の會。月令廣義「燕都士庶、中秋餽遺月餅西瓜之屬、名───」
かいはぅ、みとり「──婦」=看病。
○見る、殺は助字。張船山詩「攔街──苦吟身」○見ころす。世說、容止「衞玠從豫章至下都、人久聞其名、觀者如堵牆、玠先有羸疾、體不堪勞、遂成病而死、時人謂、──衞玠」
山を看て樂む因緣。元好問、下黃楡嶺詩「辛苦黃楡三十里、豈知却有───」
○ばんをする見はり番。水滸傳「──寨栅」○ 國 監獄署にて囚徒を監守する役人。
心亂れ目くらみて五色を辨ぜざる義。王僧孺詩「誰知心眼亂、看朱忽成碧」
見せ物の觀覽料〔淸尊錄〕
竹を觀る。王維詩「──何須問主人」
上元の夜の燈を見る。舊唐書、中宗紀「景龍四年上元夜、帝與皇后微行觀燈、因幸中書令蕭至忠之第、至丁卯夜、又微行──」=觀燈。
みぬく、見やぶる。
國 ○商店の屋號商品などをしるして揭げるふだ。=招牌。○興行物の外題·役者の名などをしるして揭げるふだ。○武家にて奴隸 シモベ に著せるきもの、主家の紋所をつけたる法被 ハツピ =號衣。
病人を介抱する(看護)雜阿含經「佛自往──」
ケイ ゲイ [霽]
○にらむ、恨み視る。魏志、許褚傳「瞋目─之」○勤め苦 クルシ む貌。
勤め苦みて休息せざる貌。孟、滕文公「使民──然」朱註には恨み視る貌とす。
①シャウ·サゥ [陽]
②シャウ·サゥ [漾]
①あひ、あひたがひに(交互)「─思」○あふ、まじはる(交)○したぢ、本質。詩、大雅「金玉其─」○─羊は遊ぶ。=逍遙。
②みる(視)左、隱十一「─時而動」○あきらむ(觀察)○うらなふ、うらなひ。○人の容貌によりて其の心術運命を判斷す、にんさぅをみる。又、其の術「人─」「家─」○にんさう、みめかたち(容貌)「骨─」○かたち、さま(形態)○をさむ(治)○ぇらぶ(擇)○たすく(贊·佐·助)論、八佾「─維辟公」○つとむ。○みちびく(導)てびき。又、めくらを案內する者。論、季氏「焉用彼─矣」○客をあしらふもの、接待役、かいぞへ(擯)論、先進「願爲小─焉」小は謙辭。○主をたすけて事を行ふ者。○つかさ(主任者)○君主をたすけて政にあづかる大臣、百官の長「宰─」「丞─」「─國」「輔─」「卿─」○きねうた、舂くに杵を送る時うたふ歌。又、其の歌をうたふ。史、商鞅傳「舂者不─杵」○樂器、樂を節するもの。=拊。○陰曆七月の異稱。
宰相のいん。白居易詩「人閒所重者、──將軍鉞」
宰相となるべき才器。漢書、韋賢傳「朝廷稱有宰相之器」
宰相の敬稱。王粲、羽獵賦「──乃乘輕軒駕四駱」=相君。
○百官の長。秦の時始めて置く。漢書、百官表「蕭何爲丞相、七年遷爲──」これによれば、──は丞相よりも尊き位。後世は丞相をも──と稱し、遂に宰相の通稱とす。○ 國 太政大臣の異名。
大臣たるべきはたらき。
○會同などの禮式の時、主人をたすけるかいぞへ役。禮記「徹飯齊以授──」齊は醬の屬。○ サウシヤ 人相見。隋書、煬帝紀「高祖密令善──來和、徧視諸子」
前漢の司馬相如が、蜀の昇仙橋の柱に「大丈夫、不乘駟馬車、不復過此橋」と題せし故事〔蒙求〕
賓客の相手。錢氏私誌「令梁守道──、賜酒果」
宰相の官舍。通典「以列侯主計、居──」
宰相大臣となる家柄。史、孟嘗君傳「將門必有將、──必有相」
ぶらぶらとあるく。楚辭「聊逍遙以──」=徜徉·徘徊。
相互にいつくしむ。禮記「敎民──、上下用情、禮之至也」
互にちがふ。漢書、王嘉傳「前後──」
○兩者互に相こたへる。齊語「式權以──」○つりあふ、ふさはし「身分──」
互にあひおもふ。駱賓王詩「別後能──、東陵有故侯」
○ 佛 かほかたち。無量壽經「身色紫金、──特殊」○ サウカウ なかがよい。詩經「兄及弟矣、式──矣」
あひたがひ、おたがひ。
人相見、人相をみる人。史記「長安中有──田文者」=相人。
五行の運行にて、木は土に尅ち、土は水に尅ち、水は火に尅ち、火は金に尅ち、金は木に尅つをいふ。相生の對。
俗 行き違ひ。
○雙方さしひき勘定する。○法律にて、雙方互に同種の債務ある時、互にさし引きて義務をすます。
まきぞへの法律、一人罪あれば一家又は一族其の罪を受くるをいふ。淮南子「商鞅爲秦立────、而百姓怨焉」=運坐法。
互に相思ふ。漢書、外戚傳「上愈益──悲感」
人を思ふ情を書きうつす。李商隱詩「收將鳳紙───」
互に相思ふ心を表せる文字。韓愈詩「桑楡倘可收、願寄───」
しりあひ、互に面識ある者。五燈會元「──滿天下」
五行の運行にて、木より火を、火より土を、土より金を、金より水を、水より木を生ずるをいふ。相剋の對。
戰爭記。又は兵書の義。魏略王朗傳「左傳───耳、不足精意」
人相をみるじゅつ。魏志、朱建平傳「善──於閭巷之閒」=相法。
詩、鄘風の篇名、鼠を相ミるにことよせて無禮を刺 ソシ りたる詩。曰く「──有體、人而無禮、人而無禮、胡不遄死」
○前者につぐ。漢書、五行志「──秉政」○祖先の後を子孫がつぐ。
○相互に關係をもつてゐる、一方のみにては立たれず。絕對の對。○ 國 アヒタイ おたがひ、相互。
○力が互につりあふ。漢書、注「角抵者、兩兩──」○あてはまる。的當。
國 互に話し合ふ。又、はなしあひ。
しりあひ、知己。列仙傳「將入京、投──」
土地のよしあしを考へ見る。史、周紀「后稷──之宜、宜穀者稼穡焉、民皆法則之」
互にもち合ふ。史、項羽紀「楚漢久──未決」
代代相つたへる。
國 其の時の物の價。=時價·巿價。
方角をみる。柳宗元文「經工庇材、考極──」
かほかたち、すがた。=容貌。
人相をみる法。五代史、趙鳳傳「術士周玄豹、以──言人事多中」=相術。
相同じ。世說「阮籍·嵆康·山濤、年皆──」
かざみ。述征記「長安南有靈臺高十仞、有──銅鳥、遇風則動」
すまう〔事物紀原〕=角力·角觝。
佛 相輪陀羅尼 サウソンダラニ の說に本づきて立てたる塔。=相輪橖。
互に心が合ふ。史、魏其武安侯傳「──歡甚無厭」
視(示部七畫)に同じ。
①ジュン [軫]
②トン·ドン [阮]
①たて(楯)矢石を扞 フセ ぐ具「矛─」「甲─」「─鼻」
②人の名。趙─は戰國時代の晉の卿。
セイ シャウ [梗]
○かへりみる「反─」我に立ちかへりて考へ見る。論、學而「吾日三─吾身」○よくみる、明かに察する。○安否を問ふ「歸─」曲禮「晨─而昏定」○はぶく、へらす「─略」節約する「─用」○つまびらか(審)列子「實僞之辨、如此其─也」○あきらか(明)○あやまち(過)史、始皇紀「飾─」○やくしょ(官廳)「中書─」「尙書─」○きんり(宮禁)○地方の行政上の區劃、元代、中書省を各路に置く、明淸時代、支那本部を十八─に分ち、之に盛京·吉林·黑龍江·新疆を加へて二十二─とす。○ 國 シヤウ 內閣を組纖する中央政府の官衙「內務─」「大藏─」
同訓異義
カヘリミル 省·顧·眷○省は氣をつけてみる義、反省·省察と用ふ。○顧はふりむきてみる義。囘顧と熟す。○眷はふりかへりみる義、ねんごろに、したしむ意あり、眷顧と用ふ。
自らかへりみて行をあらためる。漢書、成帝紀「方今世俗奢僭罔極、其申敕有司、以漸禁之、列侯近臣、各自──」
天子が巡遊の際、農耕を視察する。孟、吿子「春──而補不足」
はぶきへらす。漢書、宣帝紀「方今天下少事、繇役──、兵革不動」=節減·刪減·削減。
かへりみさとる、反省覺悟。
かへりみてよく考へる。唐書、褚遂良傳「惟陛下──」
やくしょ、官衙。杜甫詩「文翰飛──」
唐代州縣にて行ひし人才登用試驗。=貢試。
つまびらかにしらぶ。唐書、盧鈞傳「有大詔令、必反覆──」
他鄕に在る者が歸りて父母の安否を問ふ。宋濂文「其有不──者、卽斥去之」=歸省。
訴訟をすくなくす。魏志、高柔傳「息奸──、緝熙治道」
天子が四方を巡省して民俗を視察する。易經「先王以──觀民設敎」
○文字の點畫を略して書く。異聞錄「今人作字──、以禮爲礼、以處爲?、其實皆說文本字也」=略字·省筆。○文章の字句をはぶく。
鄕里にかへりて父母祖先の墓にまゐる。
はぶく。蜀志、楊戲傳「雖性簡惰──、未嘗以甘言加人」
國 各省大臣より發する政令。
タン [覃]
○──は虎のみおろす貌。易、頣卦「虎視──」○俗に耽樂 ワケリタノシム の耽に誤用す。
テン [先]
みまはす、轉視する貌。
ハゥ [養]
○ならふ。=倣。○微かに見る。○仿·彷·髣に同じ、─? ハウフツ は見てあきらかならざる貌。
バゥ モウ [號]
○くらし、目明かならず「昏─」孟、離婁「胸中不正、則眸子─焉」○おいぼれ「老─」=耄。○くらくなる、くらむ。
めくらむ。輟耕錄「眠目──」
老幼の義、八十を眊といふ、耄に同じ、七歲を悼といふ、未だ人と成らずして死するは悼むべし。漢書「──之人、刑罰所不加」
くらき貌。封龍子「古之謂知道者、曰先生何也、猶言先醒也、不聞道術之人、則冥於得失、不知亂之所由、──乎其猶醉也」
ハン ヘン [諫]
○かへりみみる(顧視)「恩─」「─顧」「─望」○めもと美くし、目の黑白の分明なる貌。詩、衞風「美目─兮」○めづかひす、美人の目を動かす貌「流─」
ビ ミ [支]
○まゆ、まゆげ、目の上の毛「蛾─」「愁─」○ふち、へり(邊側)漢書、遊俠傳「居井之─」○嵋に通ず。峨─は山の名。
まゆのあたり、眉端、額をいふ、眉の面に於けるは家に宇 ノキ ある如し、故にいふ。枚乘、七發「陽氣見於──之閒」
三日月。白居易詩「──晚生神女浦」=新月·初月。
眉の伸縮によりて意を通ずる。李白詩「──兩目笑」=目語。
硯の名、宋の徽宗、硏石に眉の如き紋ある者を名づけて───といふ。蘇東坡嘗て───硏歌を作る〔余懷硏林〕
まゆ秀でて長命なる義。詩、小雅「樂只君子、遐不──」
しろきまゆ、老人にいふ。韓維詩「詩翁懷盛事、──慘霜稜」
○まゆと、まつげと。金史、趙元傳「曰、此賊也、叱左右縛之、遂伏、僚吏問其故、元曰、偶得於──閒耳」○事の極めて近く迫るに譬ふ「近在──」=眉目。
まゆのとがりたるさき。蔡松年詩「曲終新恨到──」
なぎなた〔武備志〕=薙刀。
まゆずみ。王勣詩「髻鬟風拂亂、──雪沾殘」
美人のまゆ、斧は人の性を伐る斧の義。蘇軾詩「髩霜未易拂、──眞自伐」
○かほつき。三國志、魏琰傳「──疏朗、甚有威重」○至りて近きことに喩ふ。顏氏家訓「書疏尺牘、千里──」
容貌の美なるにいふ。後漢書、馬援傳「爲人明鬚髮、────」
まゆのあひだ。
意氣のさかんなる形容。孔稚圭、北山移文「──席次」
意氣の盛んなるにいふ。李白、與韓荊州書「不使白──吐氣、激昻靑雲耶」
婦女のまゆを畫く。事物紀原「秦始皇宮中悉紅粧翠眉、此婦人──之初也」漢書、張敞傳「敞爲京兆、無威儀、爲婦──」
畫眉に同じ。唐書、安樂公主傳「方覽鏡──」
憂の去りたる形容。漢書、薛宣傳「可復──於後」=信眉·舒眉。
まゆをのべる、憂の去るにいふ。黃溍詩「軒然談笑一──」
靑く畫ける眉よりも一層靑し。白居易詩「巫女廟花紅似粉、昭君村柳───」
ベイ ミャウ [庚]
明とは別
みることあきらか。
ベゥ メウ [篠]
○すがめ、かため、めっかち(偏盲)一方の目が小いさし。又其の人。○ほそし(細)ちいさし(微小)すゑ(末)○とほし(遠)○つくす(盡)○目をほそく開きて視る。○杳─は遠く視る貌。○たへ(精微)漢書、元帝紀贊「窮極幼─」=妙。○なる。なす(成)○─然はこまか(微細)なる貌。○要─は好き貌。
○極めて少き數、忽は小數の名。○かすかにして辨識し難き、形容。司馬相如賦「眇眇忽忽、若神仙之髣髴」
すがめにして明かに視んとし、あしなへにして遠く履まんとするは、危地に陷るを免れず、力足らざる者の、强ひて事を行ふは禍を招くに至る喩。易、履卦「眇能視、跛能履、履虎尾咥人凶」
細小なる身といふ謙辭。漢書、武帝紀「朕以──、託于王侯之上」
たけ短し、せい低し。史、孟嘗君傳「始以薛公爲魁然也、今視之乃──丈夫耳」
○細かき貌。○遠き貌。王襃、聖主得賢臣頌「──絕俗離世哉」
めっかちと、あしなへと。北史、魏孝文帝紀「車駕至肆州、路見──、停駕親問、賜衣食、復終身」
衰敝せる風俗。後漢書、馮衍傳「摛道德之光輝兮、匡衰世之──」注「眇、微也」
微小なる貌。史、始皇紀「寡人以──之身、興兵誅暴亂」
ちひさくかすか。又其のからだ、眇身に同じ。後漢書、和帝紀「詔曰、朕以──奉承鴻烈」
すがめ。南史、梁元帝紀「武帝夢──僧執香爐」
ベン メン [霰]
○ながしめに視る「流─」「顧─」「遊─」陶、歸去來辭「─庭柯以怡顏」○よこめににらむ(邪視)史、鄒陽傳「按劍相─」○意をかたよせ傾くるにいふ。
ながしめにみる、よこめにみる。戰國策「馮几據杖、──指使、則廁役之人至」
○橫目にみる貌。鮑溶賦「目──兮意嗟跎」○智巧のなき貌。淮南、覽冥「臥倨倨、興──」
眷顧 カヘリミル する貌。南史、梁簡文帝紀「──則目光燭人」
5畫
エゥ [篠]
○視る貌。○──はふかくとほし(深遠)
ク [遇]
○左右のまなこ。○左右のまなこにて視る。
ケツ [屑]
○みる、驚き視る。○目の深き貌。
①ケン·ゲン [霰]
②ケン·ゲン [銑]
①目がくらむ、めまひ(眼花)○くるめく、くらむ(亂視)○くらし、まどふ(惑)中庸「敬大臣則不─」みだる(亂)○くらます。○まじる。まじふ。
②てづま(魔術)「─人」=幻。
めまひ。めくらむ。又、其の病名。貧血、又は神經衰弱等によりて起る。
目がまばゆきほどにかがやく。=耀眩。
めまひするやまひ。後漢書、姜紘傳「言感──、不欲出風」=風疾·眩暈。
魔法 マハフ つかひ。史、大宛傳「以大鳥卵及黎軒善──、獻于漢」
まことの如くにくらます。景福殿賦「多聞多雜、多雜──」
めくらし。王僧達文「兼比日──更甚」
めまひ、めがくらむ。=瞑眩。
あをくらます。
くらましまどはす。くらみまどふ。淮南子「世俗之所──也」
シン [眞]
○まこと、ほんたぅ。僞·贋·虛·假などの對。後漢書、馬援傳「帝王自有─也」○まことに、實に「─箇」「─成」○ただし(正)「─正」○あつし(淳)○くはし(精)○まことの道「─理」又、自然の道。○道敎の奥義。又、其の奥義を究めたる人を─人といふ。○もと(原質)○たましひ(神氣)○書法の名。草·行の對。=楷。○寫─は肖像。○玄─は玉の別名○州の名、江蘇省儀徵縣の治。
同訓異義
マコトニ 眞·信·誠·固·實·允·良·諒·苟·洵の別は信(人部七畫)の條を見よ。
まことのこころ。陶潛詩「此中有──、欲辯已忘言」
佛 眞誠の印證。書言故事「讚僧曰得大鑒不傳之──、初達摩奉佛衣來、得道者、傳付以爲眞印、至大鑒無傳焉」
○まことのすがた。呂溫文「勝緣旣結、──來現」○ 國 寫眞「御──」
まことを失ふ。李白詩「樸散不尙古、時訛皆──」
うまれつきの眞性を保ちて失はず。屈原、卜居「寧超然高擧、以──乎」
天より付與せられしわが自然の眞性を完全にたもつ。晉書、曹毗傳「因能──養和」=保眞。
生れしままのまことの性を守る。後漢書、申屠蟠傳「安貧樂潛、味道──」=保眞。
ほんものと、かりのものと。
茶の一種。述異記「巴東有───、其花白色、如薔薇、煎服令人不眠能誦無忘」
ほんたうのものと、にせものと。
まことの意義。
まことと、いつはりと。漢書、宣帝紀「使──毋相亂已」
眞正の黃金は鍍 メツキ するを要せず。眞才ある者は飾るに及ばざるに喩ふ。李紳詩「假金方用眞金鍍、若是眞金不鍍金」
すこしの汚もなきすぐれてよき場所、卽ち仙人などの住む地。宋史、樂志導引曲「蓬萊邃館、金碧照三山、──勝人閒」
こきくれなゐ、まっか。
○ 佛 一切の色相意識を超出せし所。李商隱詩「上士悟──」○物理學にて空氣もなき全くのから。
ほんたうの刀。木劍·竹刀などの對。通典「陪位則象劍」注「木劍也、言其象──」
まこと、箇は助字。趙嘏詩「謫仙──是仙才」
佛敎の一派。佛の滅後七百年龍猛菩薩之を傳ふ、唐の初、善無畏三藏東に來る、是を支那に於ける初祖とす、僧空海唐に至り惠果に就きて學び、我國に傳ふ。=密宗。
道家にて天をいふ。莊、齊物「若有──而特不得其眹」
まことのありさま。李紳詩「──有無因色界、化城興滅在蓮基」
まじめ、摯はまじめ。
まこと、虛僞ならず。勝鬘經「所言──者、應當修供養」
○道敎の奥義を悟り得たる人。莊子「古之──、其寢不夢、其覺無憂」=至人·眞仙。○仙人の別稱。
○まことの心、まごころ。○實際のありさま。
眞に天子たる資格ある天子。後漢書「今劉氏復興、卽──也」
眞珠貝の殼內に生ずる一種の珠、圓くして銀色を帶ぶ。=珍珠。
眞珠をもて飾れる舟。特に優れたるものに喩ふ。困學紀聞「王微之云、觀書每得一義、如得一───」
眞の立派なる儒者。俗儒·腐儒などの對。揚子法言「如用──、天下無敵」=君子儒。
まことのおもしろみ。王禹偁詩「忘機得──、懷古生遠思」
まこと、ほんたぅ。
まことに、實に。王昌齡詩「──薄命久尋思」
天然のうまれつき。司空曙詩「身閑何處無──」
眞實の筆跡。鶴林玉露「見其──」=眞蹟·眞跡·眞筆。
前條に同じ、蹟は筆のあと。
眞人に同じ。
眞正のさとり。杜甫詩「落帆追宿昔、衣褐向──」=眞解。
眞正にふみ行ふ。宋史、徐僑傳「其學一以──實履爲尙」
○敎のまことの旨意。孟郊詩「謁師見──」○ シンシユウ 佛 淨土宗の一派。親鸞上人の開きし彌陀の本願力にて極樂に往生するもの。=一向宗·門徒宗·淨土眞宗。
僧侶と俗人と。
天眞のままにて飾らず。南史、陶潛傳「我醉欲眠、卿且去、其──如此」宋史、范純仁傳「純仁及司馬光皆好客而家貧、相約爲──會」
國 銅十分と亞鉛三分との割合を以て成る合金。=黃銅。
眞理、まことのみち。俗諦と合せて眞俗二諦といふ。大藏法數「──者、彰一性本實之理也」
佛 眞は其の體虛妄ならざる義、如は如常の義、變化せざる一切萬有の眞性をいふ。起信論「──之體、離名字相、離心緣相、離言說相、故名離言──」
楷書は人の立てる如し。東坡志林「───、行如行、草如走、未有未能立能行而能走者也」
皮膚の表皮の下にあるかは、神經及血管を含むもの。
其の人が手づから書きたる筆跡。畫史「周昉丹靑見──」=眞迹·眞蹟。
眞正の書物。南史、蕭琛傳「三輔舊書、相傳以爲班固──」
まことのあぢはひ。歐陽修詩「子言古淡有──」
まことの道理。方干詩「聞僧說──」
國 こまかきすな。=細砂。
眞(前條)の俗字。
シン [軫]
○おもんず(重)○こらへしのぶ(忍)安んじ重んずる貌。左、隱三「憾而能─者鮮矣」
シュン [震]
○まじろく(目動)=瞬。○めくばせす、目が動きて意を通ずる。
①セイ シ [霽]
②サイ [卦]
又、眦に作る
①まなじり(目厓)決─ ケツシ はまなじりをさく、目をむく。○衣服の襟の交る處のあはせめ。
②にらむ、恨み視る「睚─」
眥(前條)に同じ。
セイ シャウ [梗]
○めのやまひ、目がかすむ、くもる。○わざはひ(災)「災─」「妖─」○あやまち(過失)○はぶく(省)へらす、そぐ(殺)
過失又は災難によりて犯したる罪。書、舜典「──肆赦」=災眚。
①チ [寘]
②イ [支]
①みる、みつめる。○おどろきて目を見はる「愕─」
②目を擧ぐる貌、みあぐ。○盱─ クイ は安徽省の縣名。
おどろきみる。唐書、杜伏威傳「突斬破陣、衆──不及救、皆畏服」
バイ [泰]
通音マイ
目くらし、目明かならず。左、僖二四「目不別五色之章爲─」
バツ [曷]
○目明かならず、くらし。○人名、鍾離─は項羽の將。
ベン メン [先]
通音ミン
○ねむる、いぬ(寐)「安─」「快─」「熟─」「醉─」後漢書、第五倫傳「竟夕不─」ねむり。○いつはりしぬ(佯死)○草木の偃すにいふ。三輔故事「漢苑有柳、如人形、一日三─三起」○芊眠 センミン は茂密の貌。
ねだい。李建勳詩「馬諳頻到路、僧借舊──」
○ねむりと、食事と。南史、陸澄傳「行坐──、手不釋卷」=寢食。○轉じて人の起居にいふ。韓愈、與孟簡尙書書「未審入秋來、──何似」(何似は何如)
ねむる。ねむり。晁補之詩「一生所未免、飮食與──」
ヱン ワン [元]
○めしひ、めくら、目がつぶれる。○轉じて井 ヰド の涸れて水なきにいふ。
水のかれたるゐど。左、宣十二「目於──而拯之」=廢井。
シ [寘]
みる。=視。
視(見部五畫)の古字。
愼(心部十畫)の古字。
6畫
ガン ゲン [潸]
○め(目)まなこ、めだま「─球」「─光」「碧─」「靑─」「綠─」「慧─」○あな(孔穴)「窗─」「鍼─」「泉─」○目だまの狀をなすもの。扇─はあふぎのかなめ。○物事のかなめ(要點)「字─」「主─」○みる。○龍─ リユウガン は支那の南方に產する果。
人を想望する情の切なる義。韓愈詩「──長訝雙魚斷、耳熱何辭數爵頻」=望眼欲穿。
目を十分に開きて廣く見わたす。白居易詩「──見靑山、任頭生白髮」
眼前に同じ。白居易詩「──來饑寒」
めに見ゆるかぎり。王維詩「──今無染、心空安可迷」白居易詩「──吞秦原」
まなこのすみ。宋史、五行志「理宗朝、宮妃粉點──、名淚妝」
眼のまはり。次條に同じ。
まぶち、眶は通じて匡に作る。歐陽修、憎蒼蠅賦「或集眉端、或沿──」
めがね。=靉靆鏡。
めのかすむ義。杜甫、飮中八仙歌「知章騎馬似乘船、──落井水底眠」
眼に關する醫術。
まぶた。=眼眶·目匡。
目くばせして意を通ずる。五代史「天子與宮人──、而幕下有兵仗聲、恐公不免也」=目語〔唐書、則天皇后傳〕
見識せまし。海錄碎事「措大───賜與十萬貫則塞破屋子矣」
見識の大いなる義。唐書、安祿山傳「祿山───、毋令笑我」
めだまのひかり。=眼光。
善惡を見分けるはたらき。梁簡文帝文「──無明、易傾朱紫」
目だま。博雅「目謂之──、子謂之眸」
めのたま。傳燈錄「山河大地、不礙──」
へひとみのまへ。指月錄「國師若在三藏鼻孔上、有甚難見、殊不知國師在三藏───」
めのまへ。岑參詩「郡僻人事少、雲山遮──」=目前·眼下。
俗 探偵人、刑事巡查。
次條に同じ、南宋の時、丁謂を惡みて時人が眼中丁と言ひしは釘を丁と洒落たるなり。續資治通鑑長編「丁謂譖貶寇公、天下謠曰、欲得天下寧、須拔───、欲得天下好、莫如召寇老」次條參看。
目の中に釘あれば苦痛に堪へず、よりて惡人に喩ふ。五代史、趙在禮傳「在禮在宋州、人尤苦之、已而罷去、宋人喜而相謂曰、眼中拔釘、豈不樂哉」
なじみの人、想望する所の人。何遜詩「不見───、空想山南寺」杜甫詩「眼中之人吾老矣」
自らたかぶりて人を人とも思はぬ。=傍若無人。
女子の媚を呈するめつき。黃庭堅詩「女兒浦口──秋」=秋波。○めづかひ。杜牧詩「爲報──須穩當」
○めつき。北史、周太祖紀「此小兒──異」○めざすところ、要點。傳燈錄「參學──、臨機直須大用」
目のちから。劉禹錫詩「減書存──、省事養神王」=目力。
眼球の入りてゐる穴。
①キ [支]
②ケイ [齊]
①くぼみたる目(深目)くぼみたる目にて惡 ニク み視る。○目をあをのく、みあぐ。
②にらむ。
キャウ [陽]
まぶた、眼だまの上下をおほひ護る皮(目匡)「─瞼」「眼─」=匡。
クヮウ バウ·マウ [陽]
目明かならず、くらし「──」
ケン [霰]
又、睠に作る
○かへりみる(顧)心がむかふ、思ひ戀 シタ ふ「─戀」○ねんごろ、あつし。○みうち、親族「─屬」「親─」○めぐみ、いつくしむ(愛)めをかける(恩顧)「恩─」「殊─」「深─」「優─」「垂─」詩、大雅「乃─乃顧」
同訓異義
カヘリミル 眷·省·顧の別は省(目部四畫)の條を見よ。
囘視する貌、かへりみる。朱熹詩「──撫流光、中夜歎以驚」=眷然。
めをかけてもてなす。岑安卿詩「帝鄕──殊、曲宴錫豐侈」
かへりみる貌、ねんごろに厚く思ふ。詩、小雅「──懷顧」一本睠睠に作る同じ。北史、成淹傳「夫爲王者不拘小節、豈得──守尾生之信」
なさけをかけてかへりみる。詩、大雅「乃眷乃顧」
めぐみをかける。春渚紀聞「雖草木之微、偶加──」
思をかけてかへりみる貌。陶潛、歸去來辭序「──有歸與之情」=眷焉。
家族。雲笈七籤「億歲──、千載子孫」=家眷·倦屬。
思をかけてかへりみる。正字通「──意所向也」
いつくしみ思ふ、ひいき。書、大禹謨「皇天──、奄有四海、爲天下君」注「眷、顧也」
思ひしたふ。晉書、庾亮傳「哀悲──、不敢違距」
①ケン·ゲン シュン [霰]
②ジュン [震]
①目動く、めくばせす、目にて意を通ず。史、項羽紀「項梁─籍曰、可行矣」○あざやか(鮮明)「─煥」○──はすなほ(柔順)なる貌。又、目動きて視ること明かならず。○めくらむ。=眩。
②またたく。=瞬·瞤。
○目動搖して明かならず。素問「腎瘧者目──然」○柔順なる貌。管子、小問「苗始其少也──乎、何其孺子也」
視ること明かならず。班固、西都賦「目──而意迷」
シ [支]
○めやに(目汁凝)○眥 マナジリ を傷める。
目がかすみてくらし、眵はめやに。韓愈、短燈檠歌「夜書細字綴語言、兩目──頭雪白」=眊昏。
衆(血部六畫)の本字。
四は橫目、?は人數多き義。
ダク ジ [陌]
かろんじ視る(輕視)
チン [軫]
○ひとみ(眸·目精·目童子)○きざし(兆)莊、齊物「而特不得其─」
テゥ [嘯]
○ながむ、のぞむ、遠きを視る、ながめ見わたす「登─」「遙─」「臨─」「迥─」又ながめ、見わたす景色。○驚惕 オドロキオソレル して目正しからす。
同訓異義
ノゾム 眺·望·臨·涖·莅の別は望(月部七畫)の條を見よ。
遠くながめる。矚は見つめる。晉書、桓溫傳「──中原」
遠くながめる。禮、月令「仲夏之月、可以居高明、可以遠──」
遠くながめる。薛道衡、天池應詔詩「八維窮──、千里曳旌旗」
バク ミャク [陌]
○ぬすみみる。○──は姦人の視る貌。又、互に相視る貌。古詩「──不得語」
①ベイ·マイ [薺]
②ビ·ミ [寘]
①塵などが目の中に入る。莊、天運「夫播糠─目」まどひ視る。
②夢におそはる。莊、天運「彼不得夢、必且數─焉」=魘夢。
ベイ ミャウ [敬]
通音メイ
眉と睫との閒。張衡、西京賦「─藐流眄」藐は視容の好きなり。
ボウ ム [尤]
○ひとみ(目童子)=牟。○め(眼)「放─」「明─」「雙─」
ひとみ。孟、離婁「存乎人者、莫良於──」
ひとみ。=眸子·瞳子。
7畫
ガ [歌]
のぞむ(望)みる(視)
キ [微]
○のぞむ(望)みる(視)○したふ(慕)こひねがふ、希に通ず。法言、學行「─顏之人、亦顏之徒也」顏は孔子の高弟顏囘。
クヮン [潸]
○大いなる目。目出づる貌。=睅。○果實のみのる貌。詩、小雅「有─其實」○星の明かなる貌。詩、小雅「─彼牽牛」○睍─は好き貌。又、音のまろぶ(圜轉)如く好き貌。○うつくし(美好)き貌。禮、檀弓「華而─、大夫之簀與」○見わたす、きはめみる(窮視)貌。
きはめ視る貌。莊、天地「──然在纆繳之中、而自以爲得」
クヮン カン [潸]
○大いなる目。○目出づる貌。左、宣二「─其目」=睆。
①ケン [銑]
②ケン·ゲン [霰]
①──は小視 スコシクミル の貌。○目あらはれいづ。又、出でたる目。○─睆は好き貌。
②目小さし。又、小さき目。
羽毛の好き貌。一說に聲のころがる如く淸く好き形容。詩、邶風「──黃鳥、載好其音」
小しく視る貌。唐書、韓愈傳「低首下心、伈伈──」=俔俔。
ケン [霰]
── ケンケン は目を側てて相視る貌。忿恨 イカリウラム して邪視 ヨコメニミル する貌。孟、梁惠王「──胥讒、民乃作慝」
①セフ [葉]
②カフ·ケフ [洽]
①まつげ。=睫。
②すがめ。すがむ(眇)韓非、說林「─其一目」
テイ ダイ [霽]
○ぬすみみる(小視)ながしめにみる「流─」○よこめ(傾視)「邪─」
ながしめにみる。全唐詩話「──不已」
傾き視る。禮、內則「在父母舅始之所、不敢──」
よこめにみる。眄は斜視。禮記「毋淫視」注「淫視、──也」疏「目當直瞻視、不得流動邪眄也」阮籍、詠懷詩「黑髮發朱顏、──有光華」
眉(目部四畫)の本字。
8畫
①エキ [陌]
②タク [陌]
睾とは別
①うかがひみる(伺視)○──はこのむ(好)又、たのしむ(樂)
②さは。=澤。○─芷 タクシ は澤中に生ずる一種の香草。荀、正論「側載─芷以養鼻」=澤蘭。
ガイ [佳]
○まぶち、まなじり(目際)○目を舉ぐ、みあげる、にらむ。
ちょつと目を擧げてにらむ。わづかなる遺恨。史、范睢傳「一飯之德必償、──之怨必報」
①キ [支]
②スヰ [支]
①みあぐ、目を仰ぐ、驚きて目をみはる。○ほしいまま(恣)「恣─」いかる(怒)そしる(毀)
②川の名、汴水の支流。○─陽 スヰヤウ は縣の名、其の故城今の河南省商邱縣の南に在り、唐の張巡·許遠此を守りて安祿山に抗し、江淮を屛蔽す。
仰ぎ視る貌。漢書、五行志「萬衆──、驚怪連日」
○小人の喜悅する貌。又、質朴なる貌。王延壽賦「鴻荒朴略、厥狀──」○ほしいまま(跋扈)なる貌。又、仰ぎ視る貌。莊、寓言「而睢睢盱盱而誰與居」
ゲイ [霽]
○にらむ、ななめにみる(睥)「睥─」「傲─」「辟─」○うかがふ、みる。○日斜なり。
コン [元]
目くらし(昏)
スヰ [寘]
○つやつやし、潤澤 ツヤ のある貌。○視ること正しき貌。目淸く明か。○もっぱら、まじりなし(純)=粹。○天の名。九天の一。太玄經「五爲─天」
和らぎてつやのある貌。孟、盡心「──見於面」
スヰ ズヰ [寘]
○ゐねむり(坐寐)倦みて目を閉づ「坐─」○ねむる。ねむり(眠)「午─」「熟─」「鼾─」「昏─」「佯─」「陽─」○冬の山の慘淡たる形容。郭熙、山水畫記「冬山慘淡而如─」
陳希夷(搏)をいふ。貴耳集「華山陳眞人隱於睡、小則亙月、大則幾年方一覺」
ねむりがたけなは。李頻詩「曉鼓愁方亂、春山睡正酣」蘇軾詩「紅日半窗春──」
ねむりし閒の心のおちつきどころ。陳與義詩「──深處作奔雷」
橫になりてねむる。韓非子「讀法十餘簡而──矣」
ねごと。原病式注「或寢而多言者、俗云──」
ねむりて居て政を聽かざる宰相。事文後集「徐光溥爲相喜論時事、大爲李旻所疾、光溥後不言、每聚議、假寐而已、時號──」
十分にねむる。李賀詩「夜遙燈焰短、──小屛深」
ねむりつつ行く仙人。神仙拾遺傳「夏侯隱登山渡水、每閉目美睡、同行者聞其鼻鼾之聲、而步不差跌、時號──」次條參看。
ねむるくせ。齊東野語「杜牧有──、夏侯隱號睡仙」
ねむりを催させる神。蘇軾詩「建茶三十斤、不審味如何、奉贈包居士、僧房戰──」
ねむるここち。陸游詩「春濃日永有佳處、──著人如蜜甜」
ねむる。ねむり。李咸用詩「摘芳爲藥除──」
ねむりのさめたるのち。黃庭堅詩「──書味在胸中」
蓮の一種、夏の末、白色重瓣の花を著け、日中に開き未の刻以後に閉づ、ひづじぐさ「──科」
セイ シャウ [庚]
晴とは別
ひとみ、目の中の珠子「眼─」「瞳─」「畫龍點─」通じて精に作る。
セイ [梗]
俗 みつめる、目を張りて見る。
セキ [陌]
睒─ センセキ はいそがはしくみる(急視)貌。又、いなびかり。
セフ [葉]
まつげ、まぶたの緣に生えてゐる毛「─毛」「交─」
セン [琰]
○暫く視る、ぬすみみる。○うかがふ(窺)○いなびかり(電光)○光輝の晶熒 アキラカニカガヤク なる貌。
いなびかり。韓愈詩「雷電生──」
光のかがやく貌。韓愈詩「太白──」
トク [沃]
○みる(察視)みはりをする(監察)「監─」「─戰」○ひきゐる(率)身を以て下を率ゐる。すべる(都)○うながす(催)「─促」「催─」○すすむ(勸)○いましむ(敕戒)「敎─」○ただす(董)○ただし(正)○あつし(篤)○かんがふ(考)○とがめる、せむ(責)「─責」○をさ(主長)○多くの人をすべひきゐる人、大將「都─」「總─」○なか、まなか(中央)○衣服の背にあたるぬひめ、せぬひ。莊、養生主「緣─以爲經」○家─は長男。○─亢 トクカウ は戰國の燕の地名。史、刺客傳「獻─亢之地圖」○基─は耶蘇。
屬する所の縣を巡察する官の名、郵は尤 トガ 卽ち過失の借字。謝承、後漢書「許慶家貧、爲郡──、乘牛車、鄕里號曰軺車──」
學事を監督する。又、其の人。
軍隊を率ゐ統べる。
あやまちをただしせむ、督は責。戰國策「唯大王有意──之」
其のわりあてたる仕事を監督する。宋書、文帝紀「游食者衆、荒萊不闢、──無聞」
ただしすすめる。晉書、食貨志「──開荒五千餘頃」
ただしみる。唐書、李嶠傳「──姦訛、采訪風俗」
しらべみる。方岳詩「一登──府、兩駕太守車」=監視。
ただしせむ、うながしせむ。史、李斯傳「賢主者必且能全道而行──之術者也」
たたかひを監督する。唐書、裴度傳「請身──」
みつぎものを監督する。北史、魏太祖紀「先──于冀州」
うながしせまる、催促する。漢書、成帝紀「持節──逐捕」=督迫。
監督しつつひきゐる。晉書、王渾傳「使王渾──所統」
うながしせまる。宋史、食貨志「科斂侵漁日甚、其咎雖在縣令、而──實由郡守」─督促。
總督と巡撫と、竝に淸朝の地方官。
淸朝の末の官名、とりしまりて處理する義「──軍務」「──鐵路事務」
ただしはげます。北史、齊王憲傳「親自──」
ヘイ [霽]
又、埤·?に作る
○ななめにみる、ながし目に視る。見まはして勢を示す。○にらむ、うかがふ(窺)
○ながし目にみる(邪視)睍は伺ひ視る。史、信陵君傳「──故久立」後漢書「──天地之閒」=俾倪·俾睨·辟倪·?睨。○城上のひめがき。釋名「城上垣曰──、言其於孔中──非常也、一作睤堄」=?堄。
?(前條)に同じ。
ボク [屋]
○むつまし、むつむ。書、堯典「九族旣─」やはらぐ、敬 ツツシ みて和ぐ「恭─」したしむ(親)「親─」「和─」「輯─」禮、禮運「講信修─」○あつくす(厚)「敦─」
兄弟の仲むつまし。禮記「敎之以孝悌──子愛」
むつみしたしむ。又、したしきみうち。晉書、庾旉傳「元勳──、顯以殊禮」
同族にしたしむ。又、むつまじきみうち。宋史、樂志「齊家──、偃武恢文」
ライ [隊]
○わきみをする(旁視)洛神賦「明眸善─」みまはす。○目の瞳子正しからず。○眄─ ヘンライ は眷顧 カヘリミル の貌。
ワン [寒]
── ワンワン は深き目の貌。晉書、石季龍載記「孫珍患目、崔約戲曰、溺中則愈、珍曰、何可溺、約曰、卿目──正耐溺中」
眷(目部六畫)に同じ。
心のむかひ思ふ貌、戀ひ慕ふ。又、勤めて厚くする貌。詩、小雅「──懷顧」=眷眷。
かへりみる。史、屈原傳「──楚國、繫心懷王」=眷顧。
9畫
エイ [霽]
別に叡に作る
○ひじり(聖)○さとし(智)十分に事理に通達する。書、洪範「─作聖」○ふかくあきらか(深明)○聖の字と同じく天子の事に用ふる敬語とす「─慮」「─覽」
天子の御感。
天子の作られし詩文。柳宗元、請復尊號一表「──窮于六義」=御製·聖製。
天子のおこころ。=聖慮。
すぐれてかしこし。後漢書、鄭興傳「昔文王承積德之緒、加之以──、三分天下、尙服事殷」天子の德をたたへいふ。
唐の憲宗の尊號。
心のさとくあきらかにして事理に通ずる。陸機文「聰明──懿度弘遠」
すぐれてさとし。易、繫辭「古之聰明──、神武而不殺者矣」=睿哲。
すぐれてさとし。蔡邕、胡太傅碑銘「聰明──」
天子のはかりごと。隋書、音樂志「皇矣上帝、受命自天、──作極、文敎遐宣」=睿謨·帝謨。
天子のおきき。=聖聽·天聽。
帝王のすぐれたるはかりごと。王廷幹詩「日月光玄覽、乾坤啓──」
睿圖に同じ。
さとくあきらか。
天子の御覽。韋安石詩「──八紘外、天文七曜披」
天子の御心。=聖慮。
エゥ [篠]
─眇は遠く視る貌。
カゥ コウ [豪]
○さは(澤)=皋。○ひろく大いなる貌。○きん、きんたま、ふぐり、陰囊中に在るたま(腎丸)「─丸」
廣大なる貌。荀、解蔽「──廣廣、孰知其德」
陰囊、きんたま。高等動物は一對あり、下等動物は其の數多し。
①ケイ [齊]
②キ [寘]
①そむく(乖)乖離して相親まず。○はなれる(離)○にらみあふ、反目する。○ことなり(異)○──は目を張る貌。○易の卦の名、兌下離上。
②─睢 キキ は目を張る貌。
はなれへだたる。睽一に睽に作る。=離隔。
互にうたがひあふ。宋史「內自──」=疑異。
そむく、にらみあふ、乖は背。六書故「反目也、因之爲──」=乖睽·睽離。
目を張る貌。韓愈、鄆州谿堂詩序「萬目──」
睽離に同じ。謝靈運詩「卽事怨──、感物方悽戚」
そむく。人がそむき去りて孤立する〔易、睽卦〕
そむきはなれる。陸游詩「寄書誰與敍──」
目を張る貌〔王延壽、魯靈光殿賦〕
ケキ [陌]
驚き視る貌。
おどろき見る貌。盛恩、北固山賦「──失色」
ソウ [有]
めくら(無目)眸子なし。=瞍。
テイ [霽]
○むかへみる(迎視)○遠く視る。
テイ [靑]
めやに(目眵)
ト [麌]
覩は古字
みる(見)「目─」「逆─」
同訓異義
ミル 睹·見·視·觀·覽·看·瞻等の別は見(字部七畫)の條を見よ。
①バゥ·ム [宥]
②バク ブ·ム [覺]
③バゥ [號]
④ボク [屋]
①くらし、目が明かならず、智識がくらし「昏─」○みだれる(亂)「─亂」「狂─」○──は正しく見ず。○髮を被る。
②目明かならず。○目を低くしてつつしみてみる。○物を視るに眩 クラ み易し。
④雀─ ジヤクボク はとりめ。=夜盲。
敢て正視せざる貌。又、闇 クラ き貌。荀、非十二子「子弟之容、──然」
みだれる。楚辭「中──兮迷惑」北史、黃豹傳「是非──」
ハツ [月]
たて(盾)=?。
ユ [虞]
──は媚 コビ る貌。漢書、韋賢傳「──諂夫」
10畫
カツ [黠]
○かため、めっから(隻眼·獨眼)○めくら、めしひ(盲)
めっかちの虎。北史、吐谷渾傳「曾孫楷、有幹局、眇一目、而性甚忍、前後奉使、皆以酷暴爲名、時人號曰──」
めっかち。十六國春秋「苻生無一目、七歲其祖洪戲之曰、吾聞、──一淚、信乎」
カフ コフ [合]
目がねむらんと欲する、うみつかれてゐねむりす(坐腄)貫休詩「─睡山童欲成夢」
ゐねむり。字解を見よ。
ケイ [庚]
○おどろきみる(驚視)びっくりしてみつめる。○うれふ(憂)○──は依る所なき貌。=煢煢。
○依る所なき貌。詩、唐風「獨行──、豈無他人、不如我同姓」○憂ふる貌。詩、周頌「──在疚」
シン [眞]
目をいからす、怒りて目を張る。
同訓異義
イカル 瞋·怒·忿·憤·慍·悶等の別は怒(心部五畫)の條を見よ。
目を張りていかる〔柳宗元、乞巧文〕
めをいからす。史、項羽紀「項王──叱之」
目(部首五畫)の條を見よ。
ソウ [有]
めしひ、めくら(無目)瞳 ヒトミ がなくして見えず「瞽─」
めくら。國語「瞍賦矇誦」注「無眸子曰瞍、有眸子而無見曰矇」=矇瞍。
①ベイ·ミャウ [靑]
②ベン·メン [先]
③ベン·メン [霰]
①通音メイ
②通音ミン
①目を合はす、目を閉づ「─目」○目くら。○よく見ぇず、くらし、瞑に通ず。
②ねる、いぬ(寐)ねむる、眠に通ず。莊、德充符「據高梧而─」
③目くるめく、めまひ「─眩」
同訓異義
ネル 瞑·寢·臥·眠·睡の別は寢(宀部十一畫)の條を見よ。
めまひ。書、說命「若藥弗──、厥疾不瘳」=眩暈。
視て審かならざる貌。淮南、覽冥「其視──」
○目をふさぐ。晉書、楊軻傳「──不答」=翕目。○安心して死する。後漢書、馬援傳「甘心──」
11畫
エイ [霽]
目がかすむ(目障)宋史、謝皇后傳「后生而─一目」かすみ、眼病。
シュン [震]
○またたく、またたき。=瞬·眴。○目が動く。莊、庚桑楚「終日視而目不─」
セイ サイ [霽]
○さっする(察)みる(視)○よこめでみる(邪視)
タウ [庚]
通音ダウ
みつめる(直視)あきれて見つめる。又、其のさま。
目を張りて直視する貌、驚きて目をみはる、若は助字。莊、田子方「夫子奔軼絕塵、而囘──乎其後矣」
直視する貌、驚きて見つめる形容。管子「──視」=瞠若。
目をみはる貌。陸龜蒙文「心悄悄、目──」
おどろきみる。馬融、長笛賦「畱眎──」
目を張りて直視する。後漢書、梁冀傳「鳶肩豺目、洞精──」
あきれて見つめる。袁宏道、四鈍僕記「失手墮瓶、竟不得一口、──而出」
チ [支]
次第に見てゆく、歷視する。賈誼、弔屈原賦「─九州而相君兮」
①バン·マン [寒]
②ボン·モン [元]
①目くらし、はっきりと見えず。○──は目を閉づる貌。○なみめ(平目)目瞼低し。○だます、あざむく(欺)「欺─」くらます。○阿─ アマン は曹操の小字(幼名)
②はづ(慚)はぢる貌。
同訓異義
アザムク 瞞·欺·詒·紿·誑の別は欺(欠部八畫)の條を見よ。
目をくらます、あざむく、著は俗語の助字。
○はづる貌。莊、天地「子貢瞞然慙、俯而不對」○ マンぜン 目明かならざる貌、目を閉づる貌。荀、非十二子「酒食聲色之中、則───」=瞞然。
ベゥ [蕭]
─眇 ベウベウ は視て明かならざる貌。王延壽、魯靈光殿賦「忽──以響像、若鬼神之髣髴」
①ボウ·ム [東]
②ボウ·モウ [蒸]
③バゥ [庚]
④ボウ [送]
①くらし(晦)目明かならず「昏─」=矒。○目がくるめく、くらむ。○はづ、はぢ(愧)○もだゆ(悶)左、襄十四「亦無─焉」
②くらし。○くらむ。
③めくら。=盲。
④雲─ ウンボウ は澤の名。=雲夢。
くらし。楚辭、天問「冥昭──、誰能極之」
○醉ひてうっとりとする貌。陸游詩「年光已付──醉」○ぼんやりとする貌。范成大詩「尋思斷夢半──」
くらき貌。周禮、春官、注「日月──無光也」=懵懵。
はづるかたち。左思、魏都賦「有靦──」注「瞢、愧也」
12畫
カン [勘]
○みる(視)揚雄賦「東─目盡」○上から下を見おろす(俯視)「俯─」「下─」
同訓異義
ミル 瞰·見·視·觀·覽·看·瞻·覩等の別は見(部首七畫)を見よ。
高處よりみおろす。=俯視。
みおろしてうつ。
高き所よりみおろしのぞむ。漢書、王莾傳「──左右」後漢書、光武紀「雲車千餘、──城中」
①カン·ケン [删]
②カン·ケン [諫]
?は俗字
①ななめにみる、よこ目にて見る(邪視)○白眼 シロメ がち、目の白き部が多し。○きゃうふう(驚風)小兒のかんの病(癇)○梟─は深目多鬚をいふ。
②うかがふ(覘)孟、離婁「王使人─夫子」=覵·闞·矙。
ケツ [屑]
─然 ケツゼン はおどろき視る貌。荀、榮辱「─然視之」
シン [寢]
○深く見る。○見おろす、下し視る。○ぬすみみる、ひそかにうかがひ見る(竊視)
シュン [震]
又、眴·瞤瞚に作る
○またたく、まじろく。またたき。列、湯問「先學不─、而後可言射矣」○またたきする程の極めて短き時閒「一─」「─閒」
またたきする閒、極めて短き時閒。=瞬時。
またたきする閒、極めて短き時閒。=瞬閒·瞬刻。
またたきしてみる。射經「目勿──、身勿倨坐」
またたきし、又、いきする閒、極めてわづかの時閒。優婆塞戒經「──到無色界」杜甫詩「得失──閒」
ジュン [眞]
○まじろく、目動く。西京雜記「目─得酒食」=瞬。○ひく(掣)肉が動きて掣 ヒキツ ける。素問「肌肉─酸」
矚(目部二十一畫)の俗字。
セゥ [蕭]
ひそかに見る、偸 ヌス み視る。
タゥ [庚]
徑
正面よりみつめる、目をみはる、直視する「─視」
みつめる。唐書、杜甫傳「──曰、嚴挺之乃有此兒」
みつめる。晉書、郭文傳「──不轉、跨躡華堂、如行林野」=瞪視。
トウ ドウ [東]
○ひとみ(目珠子)「─子」「─孔」「重─」「方─」「雙─」童に通ず。○─焉は無心にして見る貌。一說に、未だ知ることあらざる貌。莊、知北遊「女─焉如新生之犢」
ひとみ。
ひとみ。史、項羽紀贊「舜目蓋重──」=童子。
ひとみ、他人の目を視れば、其の瞳孔中に己の影を見るが故。李賀詩「一雙──翦秋水」
ひとみ。新論「夫玉有定形、而察之不同、非好相反、──殊也」
ヘツ [屑]
通音ベツ
○みる、ちらりと見る「─見」「一─」目を過ぐ、わづかにみる(纔見)しばらく見る(暫見)○──は定まらざる貌。又、ちらちらと見ゆる貌。王逸、九思「日──兮西沒」
同訓異義
ミル 瞥·見·視·觀·覽·看·瞻·瞰·覩·覲の別は見(部首七畫)の條を見よ。
ちらりとみる。梁書、王筠傳「余少好書、雖偶見──、皆卽疏記」
わづかにちょつと見る。賴襄詩「──大魚波閒跳」=瞥觀。
リン [眞]
○ひとみ(目精)○視る貌。左思、吳都賦「鷹─鶚視」○くらし。○──は下し視る貌。○─? リンヘン は文 アヤ ある貌。=璘?。
レゥ [篠]
○あきらか(明)「明─」「─望」○目睛 ヒトミ が明か。孟、離婁「胸中正則眸子─焉」
あきらかなる貌。=瞭焉。
あきらかなると、くらきと、韓愈詩「孟軻分邪正、眸子看──」
ものみだい、木を架して高臺を作り遠望する者、軍營及び都巿繁盛の區に多く之を建つ、敵軍を望み、又、火警の用に供す。
13畫
①ク [遇]
②ク [虞]
①鷹隼などが物を視るにいふ。○─然は心驚く貌。又驚き見る貌。○──はいそがはしく視まはす貌。又つづまやか(儉)又、目をはりてみつめる貌。又、驚きあわてて審かならざる貌。又、志の守る所なき貌。○おそる、懼に通ず。
②①の解に同じ。○ほこ(戟)書、顧命「一人冕執─」=戵。○まち、衢に通ず。○─塘は峽の名、四川省、奉節縣の東十三支那里に在り、三峽の首たり、兩崖對峙、中に一江を通ず灩澦堆、正に其の口に當る、水勢怒激、全蜀江路の門戶に當り、古今兵事上攻守必爭の地とす。=瞿唐。○─曇 クドン は佛の姓。
○守る所なき貌。詩、齊風「狂夫──」○おどろきあわてて審かならざる貌。禮、玉藻「視容──梅梅」○顧慮してつづまやかなる貌。詩、唐風「良士──」
おどろきみる貌。禽經「雀以猜──」
おどろきあやしむ貌。禮、檀弓「曾子聞之、──曰呼」
佛をいふ。釋迦譜「淨飯遠祖、捨國修行、受──姓、故曰──氏」
佛氏の學。宣和畫譜「孫知微精黃老───、故畫釋道益工也」
なでしこ(撫子)山野に自生する草、夏秋の交に美花をつける、其の實は燕麥に似たり。
クヮン [删]
大いなる目の貌。
ケン [琰]
臉は俗字
○まぶた「眼─」眼球を上下より合せおほふ皮。○南蠻語にて州をいふ。唐書、南蠻傳「南蠻有十─」
コ [麌]
○めしひ、めくら(盲)「─者」○善惡を見わくる能はざること。又、其の者。○古代の樂官、盲人を用ひたる故(樂工·伶人)○─瞍は人名、舜の父。○─宗は殷代の學校の名、音樂を重んじて主要の敎科としたる故の稱。禮、明堂位「─宗殷學也」
つまらぬ議論。盧甫文「獻替是司、輕陳──」=妄議。
つまらぬことば、物ごとの見ぇずして妄言する如きに喩ふ。漢書、谷永傳「──觸忌諱」
周代の二官の名、瞽は太師、主君の側に侍して、詩を誦し諷諫することを司り、史は太史、天文を司る官。李嶠文「──忘三家之言、疇人失二官之業」
理にくらきことぼ。後漢書、崔融傳「時政得失、小子何知、率陳──、伏紙惶懼」=瞽言。
めくら。莊、逍遙遊「──無以與乎文章之觀、聾者無以與乎鐘鼓之聲」無知の者は至言の妙味を悟ること能はざる喩。
理にあたらざる愚說。漢書、谷永傳「皆──欺天者也」=瞽言。
殷代の學校の名、字解を見よ。
舜の父の名、一說に舜の父が愚昧にして目あれども善惡を分つこと能はざるが故に時人の呼びたる名なりと。書、堯典、傳「無目曰瞽、舜父有目、不能分別好惡、故時人謂之瞍、配字曰──、瞍無目之稱」
セン [鹽]
○みる、仰ぎ視る「仰─」「具─」詩、衞風「─彼日月」○其の場に臨みみる。曲禮「視─無囘」
同訓異義
ミル 瞻·見·視·觀·覽·看·瞰·覩·覲·瞥の別は見(部首七畫)の條を見よ。
仰ぎ尊みて親みたよる。詩、小雅「靡瞻匪父、靡依匪母」に本づく。
○仰ぎて雲を見、太陽に近づく、其の至德を慕ひて從ふ。史、帝堯紀「就之如日、望之如雲」李邕、日賦「就日瞻雲兮、心若驚」○轉じて天子に親近するに喩ふ。
あふぎみてたふとぶ。韓詩外傳「夫山者、萬民之所──也」
かへりみる。宋史、彭乘傳「嘗與同年生、登相國寺閣、皆──鄕關、有從宦之樂」
みる。又、めつき。論、堯曰「正其衣冠、尊其──」
仰ぎ見る。世說「王子猷詣謝、萬林公先在座、──甚高」
○事を處するに善く前後を顧みてする。謹愼をいふ。離騷「瞻前而顧後兮、相觀民之計極」○前後をすべ計る。漢書、敍傳「────、正其終始、述郊祀志第五」
あふぎみていただく。舊唐書「億兆八紘之所──」
仰ぎ見る。朱熹詩「──庭宇肅、仰首伹秋旻」
○遠く仰ぎ見る。詩、邶風「──弗及、泣涕如雨」○思ひしたふ。南史、王茂傳「爲衆所──」
14畫
クヮク [藥]
○みる(大視)○─睒 クワクセン はいなびかり(電光)〔木華、海賦〕
ヒン [眞]
しかむ、心に恨みて顏をしかめる。莊、天運「西施病心、而─其里」=顰。
ボウ モウ [東]
○めしひ、めくら(盲)目明かならず。○あきめくら、眸子あれども見ぇず(靑盲)○人の未だ學ばざるにいふ。蒙に通ず。○事理を分別する能力なし。又其の者「愚─」「瞽─」
愚かなる心をひらき導く。矇は蒙と通ず、愚蒙の心を啓發する。楚辭、沈江「冀幸君之──」=啓蒙。
めくら。嵆康文「──面牆而不悟、離婁照秋毫于百尋」
目が明かならず、矇は眸子ありて見ぇざるあきめくら、瞍は眸子なきめくら。國語「──修聲、聾瞶司火」=矇?。
目がくらし。韓愈詩「淚目苦──」
めくら。又、おろか。蔡邕、瞽師賦「夫何──之瞽兮、心窮忽以鬱伊」=蒙昧。
明かならざる貌。班固賦「心──猶未察」
15畫
クヮク カク [藥]
○驚きて左右を顧みる、あわて視る貌。○─鑠 クワクシヤク は老人の身が輕くすこやかなる貌。○人の姓。
あわて驚きてみる貌。易、震卦「視──」
老人の勇健なる貌。後漢書、馬援傳「據鞍顧眄、以示可用、帝曰、──哉是翁也」
①クイ [敬]
②クン [霰]
①視る、みつめる(直視)
②── ケンケン は目の正しからざる貌。魯靈光殿賦「目──而喪精」
ベツ [屑]
○めのやまひ、ただれめ。○目あきらかならず。○眥 マナジリ の赤き貌。
16畫
カク [藥]
めをつぶす、失明せしむ。史、荊軻傳「秦始皇惜高漸離善擊筑、重赦之、乃─其目」
ロ [虞]
○みる(視)○ひとみ(目瞳子)
18畫
クヮン [翰]
○めをいからす(瞋目)めを張る。○かへりみる(顧視)目を轉ずる。
19畫
シ [紙]
みる、もとめ視る貌。
索 モト め見る貌。魏書、張淵觀象賦「──八荒」
チク シュク [屋]
○ひとし(齊)○草木が盛んに生ずる。○なほし(直)杜牧、阿房宮賦「─不知其幾千萬落」○そびゆ(聳)○おこる(起)○長く直立する貌。
たかくそびゆる貌。司馬相如、上林賦「崇山──、巃嵸崔嵬」
バン [潸]
○みる(視)韓愈詩「親戚相覘─」○目の美くしき貌。○きる、かうむる(被)班固、答賓戲「─龍虎之文舊矣」
20畫
カン [勘]
みる(視)うかがふ、のぞき見る(窺)孟、滕文公「陽貨─孔子之亡也」=瞰·瞯。
タゥ [養]
○みつむ(直視)目精の直き貌。○目明かならず。
21畫
ショク ソク [沃]
矚は俗字
みる(視)ながめる、氣をつけて見る「眺─」「遊─」魏書、張淵傳「凝神遠─」
ながめる、注意して見る(矚目)=注目·注視。