卜部
0畫
ボク [屋]
○うらなひ、うらなふ、龜の甲を灼 ャ き、その縱橫のわれ目を見て、吉凶を判斷する。○えらぶ、選定する。史、周紀「成王使周公─居」うらなひて定むるが故。○あたふ(予)たまふ(賜)詩、小雅「君曰─爾、萬壽無疆」
居所をうらなひさだめる。字解を見よ。
うらなひと、人相·家相見と。唐書、方技傳序「凡推步·──·醫巧皆技也」
吉凶をうらなひて祭る。宋史「三年──、百世承基」
吉凶をうらなふひと。=占者·卜師·易者。
字は子夏、衞の人、孔子の弟子、孔子より少きこと四十四歲、文學に長ず。
卜は龜甲をやき、筮はめどぎを用ひてうらなふ。曲禮「龜爲卜、筴爲筮」=占筮。
うらなひ。占は兆 キザシ を視、又は數を推してうらなふ。
地を擇びて家屋を構へる。蘇軾詩「靑山祗在古城隅、萬里歸來──初」
うらなひて事のよしあしを判斷する。
天子が五年目に祖先の靈を合祭する禘の祭の日をうらなひさだめる。禮、學記「未──、不視學、游其志也」
卜筮はもと疑を判せんが爲めなり、疑なければ卜筮を用ふるには及ばず。左、桓十一「莫敖曰、卜之、對曰、────────、遂敗鄖師於蒲騷」
住居を定むるに當り、先づ其の鄰近の善惡をうらなひ定むる義。左、昭三「非宅是卜、惟鄰是卜、二三子先──矣」杜甫詩「李邕求識面、王翰願──」
國 古、神祇官に隷屬して占卜の事を司りし職。
2畫
クヮン [諫]
丱に同じ
○つのがみ、あげまき。○總角の貌。○をさなし(幼稚)
①ヘン·ベン [霰]
②ハン·バン [寒]
①さわがし(躁疾)○のり(法)○かはる(變)
②たのしむ(樂)=般。
さわがしくいらだつ、性急。左、定、三「邾莊公──而好潔」=躁疾。
○周の時の人、玉璞を得て厲王に獻ぜしに、王以て詐と爲し、其の左足を刖る、武王の時、また獻ぜしに、又以て詐と爲し、其の右足を刖る、文王位に卽くに及び、王、玊人をして之を琢かしめたるに果して寶玉を得たりといふ。韓非、卞和「楚人和氏、得玉璞楚山中」=和氏之璧。○轉じて寶玉をいふ。
古の高士。莊、讓王「湯遂與伊尹伐桀克之、以讓──」
3畫
①セン [鹽]
②セン [豔]
①うらなひ、うらなふ、きざしを視又は數を推して事物の吉凶を判斷する。○うかがふ(候)○みる(視)○はかる(隱度)○とふ(問)○ためす(驗)
②たもつ(有·保)韓愈、進學解「─小善者率以錄」○しむ、據る、領する。王安石詩「坐─白鷗沙」
しめたもつ、自己の所有とする「──權」=占領。
土地を得てそこにたてこもる。=割據。
雲氣をうかがひて吉凶を知る。後漢書、朗顗傳「能望氣──吉凶」
うらなひのわざ。後漢書「文公以──馳名」
うらなひの事を記せる書。晉書「太守陰澹從求──」
うらなふ。筮は蓍 メドギ にてうらなふ。北史、權會傳「會每──、大小必中」=卜筮。
うばひて我が有とする。祖約別傳「──鄕里先人田地」
うらなひのきざし。龜甲のわれめ又は筮竹の數にあらはれし吉凶のうらかた。
田地を占有する。晉書、食貨志「男子一人、──七十畝、女子三十畝」
取りて、我が有とする。一定の地に據りてたもち有する。=占有。
5畫
イウ [尤]
たる(尊)酒を盛る器。大樽を彝、中樽を─、小樽を罍といふ。詩、大雅「秬鬯一─」
6畫
クヮイ ケ [卦]
通音クワ·ケ
うらかた、易道にて六本の算木を種種に配合してあらはれたる兆象によりて吉凶を判斷する。易、繫辭「四象生八─」八─は乾·坎·艮·震·巽·離·坤·兌。
うらなひ。漢書、儒林傳「治易爲郞、至單父令、長于──」
卜筮のうらかた。淮南子「審──、察吉凶」